2月に「1カ月まるごと!BACK TO THE 80's」と題して、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、80年代の名作映画が映画専門チャンネルのスター・チャンネルで特集されることが決定。それに関連して'80年代に始まった人気音楽番組「ベストヒットUSA」のスペシャル版も放送。MCの小林克也が、'80年代の映画音楽の魅力を懐かしのPVと共に解説していく。
今回、小林に、'80年代の映画音楽と映画についての思いを聞いた。
――この番組を通して、あらためて'80年代を振り返ったと思いますが、小林さんは'80年代をどのように捉えていますか?
僕にとっては遠い過去ではないような気がします。単純計算すると約30年前ということで、人によっては大変な時間だと思う人もいると思うんですけど、僕が年寄りなのかもしれないけど、時間が連なっている感じなんですよね。
――'80年代の映画音楽についてお聞きしますが、映画主題歌のミュージックビデオについてはどのような感想をお持ちでしたか?
僕が番組で紹介してきたミュージックビデオは、最初はコマーシャルみたいなものだったんですよね。今見ると、演奏するふりをする、いわゆる当て振り的なのが多くて、当て振り的な物って笑っちゃうじゃないですか。でも、映画音楽に限らず、ミュージックビデオなどもそうですが、この時代から、おもちゃを与えられたように楽しんで作るアーティストがたくさん出てきて、実験的にいろいろなことをやっていった。'80年代はそんな時代だったと思います。
――映像と音楽が一番マッチしていた'80年代の映画はなんでしょうか?
一番思い付きやすいのは映画「ブルース・ブラザース」ですね。この作品は、ジェームス・ブラウンや、アレサ・フランクリンなど伝説の歌手たちをたくさん出演させたりして、パーティーみたいな映画でしたよ。
――代表的な'80年代の映画の主題歌といえば?
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の「The Power of Love」と、「ゴーストバスターズ」の「Ghostbusters」ですね。このころの音楽は、当時は新しく見えたけど、音楽のルーツをたどれば同じじゃないかっていうものが多かったですよね。そのルーツについて今はネットでも調べられるので、若い方にはそういうルーツの追跡をしてもらいたいなと思ってます。
――では、映画音楽に限らず、ミュージックビデオという広い範囲で考えたときに、'80年代を象徴したアーティスト、また、映画スターは誰だったんでしょうか?
アーティストで代表的なのは、やはりマイケル・ジャクソンだと思います。映像の価値を上げたっていう意味で、彼の功績は大きいですよね。彼がインタビューで言っていたんですが“子供が面白がるようなことをやろう”と。これは、大衆娯楽の基本なんじゃないかと思うんです。そして、ハリウッドのブレーンの力を借りて、お金を掛けて、彼が、そういう側面を向上させていきましたよね。また、映画スターについては、エディ・マーフィかな。彼はテレビから出てきた人ですよね。テレビの力が強くなって、このころにテレビから出てきて活躍したスターがずいぶんいたと思います。
――最後にこの番組の見どころを教えてください。
'80年代を十分に消化できなかったと今ごろ思っている、'80年代をリアルに体験した方、そしてその方たちの、息子さんや娘さんに見ていただきたいですね。魅力的で面白い物がたくさんあるので。親の世代の方には、自分が体験した物をもう1回見直していただきたいし、子供の世代の方には、親の世代が体験した時代を感じてほしいなと思っています。
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