「上意討ち」で田村正和と仲間由紀恵が魅せる壮絶な“家族愛”とは!?

2013/02/08 00:30 配信

ドラマ

「ドラマスペシャル 上意討ち~拝領妻始末」に出演する田村正和、仲間由紀恵(写真右から)

2月9日(土)に放送される、テレビ朝日開局55周年記念作品「ドラマスペシャル 上意討ち~拝領妻始末」の制作発表記者会見が2月7日行われ、田村正和と仲間由紀恵が登壇した。

同作は、ベテラン脚本家・橋本忍氏が、かつて自らシナリオを書き、三船敏郎主演、小林正樹監督で'67(昭和42)年に映画化された名作時代劇をリメークしたもの。

物語は伊三郎(田村)の息子・与五郎(緒形直人)の元に、藩主の側室である“お市の方(=いち)”(仲間)が藩命で拝領されることから動き出す。お市の方はかなりの悪女とうわさされる人物。息子には愛のある結婚をさせたいと望んでいた伊三郎は「恐れ多い」ことを理由に、この拝領命令を辞退しようとするが、絶対命令である“上意”を断ることはできず、渋々迎え入れる。しかし、実際に嫁いできたいちは、心優しく気立ての良い女性で、伊三郎の心配をよそに与五郎と仲むつまじき夫婦に。しばらく平穏な日々を暮らすものの、2年後突然いちを城に戻すようにとの命令が下る。そのあまりに理不尽な命令に伊三郎は激怒し、そこから伊三郎親子といちのお上との壮絶な戦いが始まる…。共演は緒方直人、松平健ら。

伊三郎役の田村は「上意討ち、無事完成しましてホッとしております。私どもは東北地方の会津藩の雰囲気ということで、京都・東映撮影所を拠点として、兵庫の山奥、滋賀の山奥、山奥を中心に撮影しました。どこへ行っても寒かったです。面白いドラマに出来上がっているのではないかと思いますので、皆さんもぜひ楽しんでいただけたらと思います」とアピールした。

また、いち役の仲間は「本当に素晴らしいキャストの皆様に囲まれて、こんなにすごい作品に出させていただき、完成をうれしく思っています。寒い地方の作品ではありましたが、私はほぼスタジオ(室内)という申し訳ない状況の中で、できる限りのことを一生懸命とさせていただきました。毎日が本当に素晴らしい役者の皆様に囲まれて、緊張しながらもすてきなお仕事の場所にいられたことをうれしく思います。この素晴らしい作品をたくさんの方に見ていただけたらと思います」と切に願った。

TV-CMでは共演したことがある2人だが、ドラマで共演するのは今回が初めて。お互いの印象を「何本か出演作を見せていただいていますけど、今回は丁々発止やりあう役ではなく、ちょっと離れたところから見守るという人間関係。いちという女性、このドラマの核になるのは彼女で、ハガネのような信念を持った彼女を仲間さんはしっかりと哀しく演じられた、素晴らしく演じられたと思います」(田村)、「とてもうれしいお言葉をいただいてありがとうございます! 大変な大作であり、最初の作品となった(映画)『上意討ち』では司葉子さんという大女優が演じられた役ということで、緊張していましたが、TV-CMで何度もごあいさつさせていただいていただいたり、田村さんとお会いさせていただいたんですが、スタジオ撮影の時、田村さんの方から最初に『今回、よろしく』という言葉をいただいたときに、緊張していたものが和らいだなと思い、そのままいい雰囲気で撮影に入ることができましたので、ありがたかったなと思っています」(仲間)と、互いを尊重し合うコメントを残した。