NHK総合で放送中の「八重の桜」で、第9代会津藩主・松平容保(綾野剛)の義姉・照姫を演じる稲森いずみが同局のスタジオ内で役柄への思いなどを語った。
稲森は、同じく養子として松平家に入った容保の3歳年上の義理の姉・照姫を演じる。照姫は10代にして早くも書道、茶道、礼法、香道に通じ、特に和歌や琴を好んでいた。容保にも和歌の手ほどきをするなど、献身的に世話をした。
役作りについて稲森は「プロデューサーから照姫は会津の女性たちの憧れだったということを聞かされました。和歌を好んでいたという照姫のイメージに近づくため、和歌の内容から照姫の性格を調べていきました。それ以外には、久々の時代劇だったので、あらためて所作の先生に基本的な歩き方とか立ち方を教えてもらったりしました」と語り、会津でのロケについては「会津の人々と触れ合って思ったことは、歴史や伝統を伝えていくことをすごく重んじているということでした。会津に行ってあらためて歴史というものが現在に影響していることを感じました」と振り返った。
また義理の弟・容保を演じる綾野の印象を「容保さんの実際の写真を最初に見たときに繊細で、真面目な印象を受けました。その後に、綾野さんが容保さんに扮装している姿を見たのですが、すごくきれいな殿だと思いました。実際の容保さんの雰囲気と似ていて守ってあげたくなる感じでした」と語り、綾野と共演するシーンについて「照姫は自分のために行動するのではなくて、全てが殿のため。もし殿のためにならないならいつでも身を引く覚悟ができている潔い女性です。綾野さんとのシーンでは、そのような照姫の秘めた思いというものが役の中にあるので不思議な空気が流れています」とコメントした。
最後に稲森は「今まで知られていなかった会津の気持ちや歴史の事実を伝えたいです。会津の人々は戦争に負けて立ち直り、その後たくさんの人たちがすごい功績を残しています。そのようなことを知ってもらって会津の誇りの高さを知ってもらえたらうれしいです」と視聴者へメッセージを送った。
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