現在開催中の全国ツアーをもって解散するセクシーアイドルユニット・恵比寿マスカッツが、ラストアルバム『卒業アルバム』を4月3日に発売する。
同作品は、超豪華盤、豪華盤、通常盤の3種類。超豪華盤と豪華盤には全ての楽曲のほか、録り下ろしのコントも収録されており、音楽と笑いを追求し続けてきたメンバーたちの、まさに“集大成”となるラストアルバムとなっている。
今回、4月6日(土)、7日(日)に千葉・舞浜で行われるラストステージに向けて、中心メンバーにインタビューを敢行し、カウントダウン形式で紹介していく。
第四弾は、初代リーダーを務め、「おねがい!マスカット」('08年テレビ東京ほか)からマスカッツの切り込み隊長としてグループをけん引し続けてきた蒼井そらに、5年間の活動を振り返った感想や、ラストステージへの意気込みを語ってもらった。
――解散目前ですが、現在の心境は?
実感は全然ないんですよ。終わって、3カ月くらい経ってから実感が湧くのかなって思います。もちろん、解散に向けて「あの日が最後なんだな」というのは分かっているんですが、正直、そういう気がしないというか…。
――ライブも数少なくなってきて、地方ごとに最後のライブが終わっていく…ということもあるのでは?
元々、地方に行ってライブができるグループじゃなかったので、その土地でライブをできたことが嬉しいんです。今回のツアーでは、その土地ごとに「ありがとう」を伝えに行っているんですけど、それが“解散だから行っている”という感じがしなくて…。最後だと頭では理解しているんですが、「ライブができること自体が、ありがたくて嬉しい」という方が勝っているんです。
――5年に渡る活動を振り返ってみて、どんな気持ちですか?
「5年間、何を学べたのかな」って思います、本当に(笑)。「おねだりマスカットSP!」の最終回では、少しだけ過去の映像も見ましたけど、「この時から番組って面白かったんだな」と。あの時は何もできなくて、正直、台本とかカンペとかたくさんあったんですが、今はそれらを無しでやれているのは、少しは成長できたのかなとは思いますけど…。
――一番印象の残っていることは?
一年目にオープニングとエンディングを歌って踊ってたんですが(デビュー前、さまざまなヒットソングを番組内で歌って踊っていた)、その時は二週間に一回の収録で、二週間ごとに4曲覚えていたんです。その頃は、女の子が集まって団体芸をするということを知らなかったんですけど、活動を続けていく中で、そういうことを学べたことですね。実はそれまで、女子の中にいることがすごく苦手だったんですよ(笑)
――女子の中にいることが苦手だったのに、なぜ初代リーダーに?
一番芸暦が長かったんですよ(笑)。「リーダーとして」というのではなく、芸暦が長くて、年も上で、「私しかいないだろう」という感覚でした。学生の時とか、学級委員長とかやるの好きだったんですよ。指示に従うんじゃなくて、やることを自分で決められるから。だから「まとめよう!」というよりも「自分の好きにしたい」という気持ちから「やります! やります!」ってなったんです。しかも、当時はバラエティー出演経験もあったので「自分が一番できる!」と思っていたのも、正直ありましたし。ただ、一回目の収録で「こんなにできないんだ…」と…(苦笑)。「バラエティー怖い!」ってなりました。毎回、毎回、失敗しながら「外されるのが怖いな…」と思いながらやってましたね。
――番組でよく、「怒られて泣いていた」というエピソードが出てきますが?
怒られて泣くというよりも、「何でああいう時にこうなんだ!」とか「ああいう時は、こうした方がいい」とか言われて、「何でできないんだろう…」って、できない自分が悔しくて泣くといった感じでした。
――どんなことが理由で怒られていたんですか?
番組開始当初は、それぞれがライバルで、仲間意識というよりも個人の集まりだったので、「その意識を捨てろ!」と。でも、自分ではそういうつもりもなく「一緒に番組をやるんだから、助け合って」って思っていたんですけど、そのやり方も分からなくて…。そんな中で「みんなそれぞれの役割がある。野球に例えるとお前は一番バッター。3割バッターでも7割は外しているんだから、外すことを怖れずとりあえず一番手で流れを作れ! Rioは4番。4番は必ず打たなければならないけど、それまでの流れがあってのこと」と言われてました。でも、意味が分からなくて「1番もやりたいし、4番もやりたい!」って思ってた(笑)。「だから、何も分からなくても流れを作る人なんだからとりあえず手を上げろ!」って。(分からずに手を上げるなんて)めちゃくちゃ怖かったですけどね…(笑)
――一番大変だったことは?
大変だったこと…あんまり言いたくないんですけどね…。一回卒業して、半年のブランクが明けて戻って来た時は、大変でしたね。新人さんとも関わっていなかったので、どう接していいか分からなかったし、でもリーダーでもないから言えないし…みたいな。自分がどう立ち振るまったらいいか分からなかったです。
――ラストアルバム「卒業アルバム」のPRをお願します!
DVDには、ドキュメンタリーで撮っていた映像をまとめたものが入っていたりして、見どころ満載です。CDも全部っ! とにかく何でも入ってます!! 自分たちでも「マスカッツの曲っていい曲だな」って改めて感じられる、全部を振り返ることができる作品になっていますので、いろんな曲調が楽しめますし、全曲通して聞いていただきたいなと思います!
――ラストステージに向けて意気込みをお願いします!
最近ファンになってくれた方も、前からファンでいてくださった方も、一つの区切りとして、一緒に卒業できればなと思います。でも、ここで終わるわけじゃなく、それぞれの道に向かって頑張っていきたいと思っていますので、「さよなら」じゃなくて「これからもよろしくお願いします!」と言いたいと思っています!
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