「八重の桜」徳川慶喜役の小泉孝太郎が“慶喜は父よりも変人だ!”とビックリ発言!!

2013/04/06 15:00 配信

ドラマ

小泉は「慶喜は自分の父より変人だと思いますよ」と語る

NHK総合で放送中の大河ドラマ「八重の桜」で、徳川家最後の将軍、徳川慶喜を演じる小泉孝太郎。同局で行ったインタビューで、役柄への思いなどを語った。

徳川慶喜は、1866(慶応2)年、14代将軍・家茂の急死で徳川家最後の将軍の座についた人物。英明の誉れ高く「家康の再来」ともいわれる。将軍後見職の時に、松平容保(綾野剛)ら会津藩を京都守護職に任命した。また、変わり身の早さから「百才あって一誠足らず」と評されることもあった。

小泉は慶喜を演じることについて「とてもやり甲斐があります。難しさもありましたが、今は面白くて仕方ないです。時代劇特有の言いづらいせりふもすんなり入ってきて、びっくりするぐらい苦になっていません。自分では分かりませんが、“慶喜役がピッタリだね”と周りが言ってくれるので、合っているのかもしれませんね」と語り、「慶喜の本音としては開国しかないと感じていたと思うんです。しかし、容保と違い、慶喜には本音が言えるシーンが無いので辛いですね」と慶喜を演じる上での苦悩も明かした。

慶喜の人物像を「徳川家に対しても、日本(の未来)に対してもクールでドライな人物だと思います。歴代の将軍の中でも、権力欲が少なかったのではないでしょうか。自分で(幕府が)終わることにセンチメンタルな気持ちは無かったと思います。もし権力に固執していたのなら、もっと違った最後になっていたじゃないんですかね」と話し、明治後の慶喜の人生を「新政府に自分の居場所が無いことが分かったら、すぐに新しい人生を生きることを選んだところは慶喜らしいですね。僕の父も変人と言われていましたが、それ以上に変人だったと思いますよ」と分析した。

また、ドラマ内で共演の多い綾野から「小泉さん演じる、慶喜を見ているとゾッとして怖いです。でも、(慶喜の)プレッシャーの大きさに気づいたことで、本音が分からなくても(容保は)慶喜についていたのだと思います」と明かされると、小泉は「綾野君に(慶喜が)そう見てもらえてるんだと分かってうれしかったですね」とエピソードを語った。

4月7日(日)放送の第14回「新しい日々へ」では、八重(綾瀬はるか)と尚之助(長谷川博己)の新婚生活が始まるも、2人は変わらず銃開発に没頭する。見兼ねた権八(松重豊)に八重は夫を立てるよう言い聞かされるが、夫婦らしい振る舞いが分からず、苦悩する。また、容保が長州の処分をめぐり、慶喜らと評議する緊迫のシーンも見どころとなる。