パンクバンド・Droog、2ndフルアルバム・インタビューPart1「アルバムのイメージは、キラキラしたネオンや夜です」

2013/05/14 05:00 配信

音楽

パンクバンド・Droogが、avex traxから2ndフルアルバム『ぶっとびぱなし』をリリース!

大分県出身の4人組パンクバンド・Droogのセカンドフルアルバム『ぶっとびぱなし』が5月15日(水)にリリースされる。「バンドのもとにあるグルーヴは、ラモーンズやスターリン」だと話すVo.カタヤマヒロキとGt.荒金祐太朗が、リリースを前に作品への思いを語った。

――フルアルバムの2作目がいよいよリリースされます。今回のアルバムのイメージや、制作の経緯をお聞かせください。

カタヤマ:今回のアルバムには、イメージとして、夜だったり、キラキラしたネオンだったり、そういうコンセプトがあります。今回のアルバムはできるのが遅かったですね。前作('12年5月23日発売『End of teenage』)を録り終えてから1年かかったんですけど、半年間くらいは1曲もできずに、ずっとどんなのにしようか、どうすればいいんだろうっていう葛藤があって。

荒金:最初の切り出しは、(今作に収録されている)「Neon Sign」と「Johnny&Vicious」です。アルバムを制作する前から“夜”のアイデアがあったんですけど、いざ(アルバムの)形ができたのが、この2曲からですね。前回のアルバム『End of teenage』の中に、以前とは違った感じの曲を作って入れたんです。そうしたら、ツアーでお客さんの反応も良かったし、僕らも違和感なくやれたので、その延長線上で (今作は)歌ものの曲が詰まったアルバムにしようということになりました。日本語でロックをやっている意味みたいなものも追求したかったので、あらためて80年代の日本のパンクやロックを、みんなで聴きました。

カタヤマ:日本語で歌詞を書きたいっていうのは、バンドを始めたときからずっとありました。以前は強烈なひとことを持ってきて、『全滅』とか『絶望』とか、『人類』とか、そういうワード、ワードで押すのが好きだったんです。でも今回は、単語、単語というよりも、文としてメロディーにどんな言葉が合うのかというのを考えて作りました。それこそ10代のときは、天然で無意識でやってきたんです。ただ、好きなバンドとかを、“うわっ! かっこいい”って思って、俺たちも真似してやろうって。そのパワーだけだったんですけど、今はどうやったら言いたいことが伝わるかっていうのを、考えています。それから、今回のアルバムには、キーボードを入れています。(隣にいる荒金を見て)全部こいつが弾きました。

荒金:ピアノを(以前に)習っていたんですけど、めちゃめちゃ難しかったんですよ。ギターだと、ジャカジャーンってやればいいんですけど、キーボードはもう、点しかなくて(笑)。 リズムとかズレたら、嘘がすぐバレるなと思いました(笑)。もうやらねぇ、難しいと(笑)。でも、楽しかったです。

カタヤマ:スタジオの空き時間とかに、グランドピアノとかで(荒金が)「戦場のメリークリスマス」を弾いてるんですよ。こいつかっこいいやと思って。惚れてまうやろって(笑)。

荒金: (アルバムに) “夜”の感じがあったので、それをうまく出したいなと思って(キーボードを)いれました。

――それでは、“この街を出て行く”というフレーズが印象的な「Johnny&Vicious」についてお聞かせください。

カタヤマ:(曲を作ったのが)ちょうど半年ほど前の(大分から)上京してくるタイミングでした。「Johnny&Vicious」は、大分の自分の部屋に、セックス・ピストルズのポスターが貼ってあって、ジョニー・ロットンとシド・ヴィシャスのポスターがずっと貼ってあるんですが、“それでも出て行く”みたいな感じで作った曲です。

――大分から上京したときの心境はどのようなものでしたか?

荒金:何を持って行こうかなって、めちゃくちゃ迷って。とりあえずCDとレコードだけでいいやって。

カタヤマ:はははははは!

荒金:本とか全部売って、お金に換えました(笑)。

【5/15(水)掲載のインタビュー・パート2に続く】