「遺留捜査」がクランクアップ! 主演の上川隆也は『早くまた糸村を演じたいです』

2013/06/05 11:32 配信

ドラマ

全てのシーンを終え、祝福を受ける糸村聡役・上川隆也。「思い入れとはまた違う何かが何かがあるんですよね」と熱く語る(C)テレビ朝日

毎週水曜に放送中の上川隆也主演ドラマ「遺留捜査」(テレビ朝日系)が、全ての撮影を終えてクランクアップした。上川は「1週間ほど前から何となく(現場から)離れがたい気分に見舞われていました。これはリップサービスでも何でもなく、早くまた糸村を演じたいです。撮影が終わった今も、肩の荷を下ろしたとかいう感覚は全然ないんですよ。だから『いつでもやらせてくれ』という感じで、ヤル気満々です」と早くも次回作への思いを馳せた。

同作は、事件現場に残された遺留品、被害者が残した被害品が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁する刑事・糸村(上川)の活躍を描く人気刑事ドラマシリーズの第3弾。6月5日(水)に放送される第8話では、仙堂(正名僕蔵)と遠山(眞島秀和)が偽造クレジットカードの取引現場に遭遇。しかし、カードを買った男の中の一人を除き、全員取り逃がしてしまう大失態を演じてしまう。しかも翌日、偽造カードを売った男・岡野(村田充)の変死体が月島中央署管内で見つかる。遺留品を調べた糸村は、前日の取引で得たはずの金が消えていることを発見。さらに、現場に落ちていた水上バスのチケットに着目する。その後、水上バスのチケットに付いていた指紋が特許庁職員・三枝(鈴木浩介)のものという事実をつかんだ糸村は、彼のもとを訪問。だが、糸村からその報告を受けた森田と監理官・金子(小木茂光)は、瞬時に顔色を変える…というストーリー。

ハマリ役ともいえる同作の“3度目のクランクアップ”に、上川は「一つのクールが終わってしまうことへの寂しさもある一方で、『これで終わるわけではないんじゃないかな。まだまだ糸村と付き合っていくことが、可能性としてあるんじゃないかな』という期待感があるんです。作品の長さとしては、大河ドラマの方が圧倒的に長いわけじゃないですか。でも、そういう思い入れとはまた違う何かがあるんですよね。一つの役に没入して、付き合っていくことで生まれる感情とはまた違う思い入れというか…。それは、ある歴史上の人物ですとか、原作のあるキャラクターにはない“イチからみんなで作っていった作品であり、キャラクターである”ということに起因するのかな、と思いますね。“これは誰のものでもない、僕らだけのものである”という特別感が、この作品にはとても強くあるんだな、と思います」と感想を語った。

また、終盤の見どころについては「現場が楽しい作品は、いやがうえにも画面に反映されると思うんですね。特に第8話と(最終話の)第9話は、キャストの一人一人も、たぶん僕の誤解ではなく、僕と同様にこの作品に思い入れがあり、このシーズンが終わっていくことへの思いも込めて取り組んでいるようにも見えました。だからこそ第7話まで登ってきた坂、また高めてきた熱がより一つ輪をかけて大きくなったような気がするんですよ。第8話と最終話にかけての2時間を楽しんでいただきたいな、と思います」とアピールした。