6月8日に行われた「AKB48 32nd シングル選抜総選挙~夢は一人じゃ見られない~」にて、第5位となった篠田麻里子がステージ上でAKB48から卒業することを発表した。
前回と同じ5位となり、後輩たちの越えていくべき、よき高き壁であることを体現した篠田だったが、5位のトロフィーを受け取り、スタンドマイクの前に立つと「去年は総選挙で『潰すつもりで来てください』とスピーチしましたが、その後にたくさんの後輩たちが、この一年、期待に応えようと頑張っている姿を本当に感じ取れる一年でした。きょうも見ていて、『こんなにも後輩がすごい頑張っているんだな』と、すごくうれしかったし、AKB48グループはまだまだ上に行けるんだなと実感しました。勢いのある後輩の姿を見ていたら、わたしは一つの決断を…しようと思いました。わたし、篠田麻里子はAKB48を卒業します」と宣言。
突然の発表に会場から悲鳴にも似た驚きの声が上がる中、「『潰された』とかそういう話ではなくて、後輩たちのすごい勢いある背中を見ていたら本当にうれしくなったし、わたしはAKB48に悔いはありません…」と続けると、会場から「麻里子」コールが巻き起こった。
ファンからのコールを受け、思わず瞳を濡らした篠田は言葉に詰まりながらも「ありがとうございます。でも、後輩たちが一歩踏み出そうとしているので、わたしも一歩踏み出すことに決めました。卒業は、地元でしたいなとずっと思っていたので、急ではあるんですが、来月の福岡ドームで卒業させてください。AKB48グループは、まだまだ上を目指せると思います。わたしは卒業しても、側でメンバーを見守っていけたらいいなと思っています。わたしが約8年間もAKB48人生を続けいられたのは、本当に支えてくれたファンの皆さんがいたからです。わたしにとって、応援してくれるファンの皆様は宝物です。本当にありがとうございました」と明かした。
さらに、「卒業は毎年、ことしだと思って『ことしは一生懸命生きよう』と思って毎年考えていたんですけど、ことしのみんなの勢いを見て、後輩に背中を押してもらった、そんな気分です。去年、『潰すつもりで来てください』という発言をしたんですけれども、一年間、みんなを見守っていて、一生懸命考えて、『席を譲るのもわたしらしいかな』と思って、今回の決断に至りました」と経緯を明かした。
篠田の卒業を聞き、総監督の高橋みなみは、号泣しながらも「寂しい…。寂しいですけど、麻里子さまはほぼ同期だし、離れて行くのはすごい寂しいですけど…でも、本当にずっと前を歩いていてくれていたので、その前に行く背中を見ながら、皆さんも押してあげてほしいなと思います」と告白し「たくさん(前を歩く)そういう背中を見てきました。だから、きょうの麻里子さまの背中がすごくかっこよく見えました。前に進んだなと思います」とエールを贈った。
そんな高橋に対し、篠田は「総監督は、AKBに本当に必要な存在だと思うので、30年いや100年頑張ってもらいたいと思ってます」と篠田節でエールを返した。
最後に「AKBとはひと言じゃ言えないですけど、わたしはAKBに入って自信もなかったけど、『こんなにたくさんの方が応援してくれるんだ』と自信にも繋がりましたし、自分も成長できたし、人間が変えられた、そんな気がします。悔いはないです」と活動を振り返った。
イベント後に行われた囲み会見で指原は、篠田の卒業について「話は聞いてなかったんですけども、一人で巣立ってもおかしくない存在だなと思っていたので、AKBにいると踏み出せない活動というのがあると思うんですが、卒業して一人のタレントさんとしてもっと麻里子さまは活躍するんじゃないかなと思うので、明るい卒業なので、寂しいけど頑張ってほしいです」と心境を明かした。
その後、篠田はツイッターにて「総選挙終わりました。素敵な順位をありがとうございました。いっぱい伝えたいことはあるけどここだと文字足りないのでブログに書きます。わたしを応援してくれた皆がいたから今日までこれました。本当にありがとう!マリココールで卒業悩んだ(笑)」と心境を告白した。
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