刑事ドラマの代名詞とも言うべき国民的作品「相棒」の劇場版第3弾の公開が決定したことが分かった。さらに、秋からは連続ドラマ「season12」の放送スタートも決定し、“相棒ワールド”の勢いは'13年もとどまることを知らない。主演の水谷豊は「今回で映画が3本目。こんなことがあるんだ、とすごくうれしかったですね。1作目、2作目からさらに洗練された作品になると思います。楽しみに待っていてください。われわれ期待に応えますよ!」とアピールした。
同作は、'00年に誕生して以来、10年以上に渡って支持を集めてきた日本を代表する刑事ドラマ。水谷扮する杉下右京の“相棒”も、寺脇康文、及川光博に続き、「season11」('12年)より成宮寛貴に変わり、新鮮なコンビネーションで「相棒」ワールドに新たな魅力と可能性をもたらしてきた。右京&享(成宮)コンビとしては2シーズン目となる「season12」ではさらに何が待ち受けているのか、常に進化し続ける「相棒」だけに、その変化の度合いは計り知れない。
劇場版の歴史としては'08年に「相棒-劇場版-」の大ヒットを皮切りに、'09年に「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」、'10年に「相棒-劇場版II-」のメガヒット、まだ記憶に新しいことしの「相棒シリーズ X DAY」のスマッシュヒットと、映画界でも唯一無二と言えるキラーコンテンツとして不動の地位を確立してきた。そして、ことしの10月から放送される「相棒season12」と共に“テレビ朝日開局55周年記念作品”として、'14年ゴールデンウィークでの公開を目指し「相棒-劇場版III-」の製作を開始した。成宮にとっては2シーズン目に突入すると共に劇場版初登場ということで、気合いが入った作品になりそうだ。
「相棒-劇場版III-」の舞台は“絶海の孤島”。東京都下で警視庁管轄であるにもかかわらず、都心から300km、八丈島を更に南下した太平洋の海に浮かぶ島で、物語は展開する。巨大な密室とも言えるその特殊な環境下で、特命係が事件解決に向けて動き出す。出演は水谷&成宮の特命係の二人に加え、ゲストとして伊原剛志、釈由美子、風間トオル、宅麻伸らが決定。いつものレギュラー陣も総出演し、どう事件に関わっていくのかも見どころとなっている。また、元特命係の及川と享の父・峯秋役の石坂浩二の出演も決定。成宮と及川の“新旧相棒”の初共演にも注目が集まる。
同作は既に沖縄でクランクインしており、沖縄ロケの後に都内へ移動。7月上旬にクランクアップするという。その沖縄ロケは、普段人が足を踏み入れない過酷な自然を探し、たどり着いたという。梅雨の土砂降りの雨の中、約1カ月の密林、岩礁、断崖、滝といった大自然の中でのロケで見せる“かつてない「相棒」の映像”は、一見の価値ありだろう。「相棒」だからこそ掘り下げられる社会派の側面も健在で、本格ミステリーの王道である孤島を舞台にした推理サスペンスとスペクタクルの共存に期待が高まる。
初の劇場版への出演に、成宮は「『相棒』の映画に相棒として出演できるという事は感無量です。ドラマの撮影中にも『映画みたいですね』と豊さんとよく話をしているくらい、ドラマ版もスケールが大きいですが、実際映画の撮影に入ってみると、きょうはヘリコプター、昨日は船での撮影。映画はもっとスケール大きかったです(笑)。これからも豊さんのお芝居を学んで、素敵なコラボレーションをしていきたいです」と映画のスケール感に驚いていた。また、水谷も「タイムリーなテーマで、社会的であり、エンターテインメントとしても楽しめます。来年GWに映画公開、その前にシーズン12…。成(なり)とは2シーズン目に突入し、二人の相棒としての関係はまたちょっと違う世界にいきます」とファンの期待をあおった。
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