NHK総合で放送中の「八重の桜」で、八重(綾瀬はるか)に鉄砲や砲術を学び、鶴ヶ城籠城戦で白虎隊士として戦う山川健次郎を演じる勝地涼が、同局で役柄などについて語った。
幼いころは体が弱く“青びょうたん”と呼ばれていた山川健次郎は、八重から鉄砲や砲術を学び、鶴ヶ城籠城戦では白虎隊士として活躍する。開城後は猪苗代の謹慎所を脱出し、アメリカに留学。学者として東京、九州、京都の各帝国大学の総長を歴任した。
山川健次郎について勝地は「正直、山川健次郎という人物のことを最初は何も知りませんでした。でも、健次郎は白虎隊に参加し、そこから生き残り立ち上がって東大総長にまで出世していく人物だということを知り、彼なりの会津魂を感じました。人格者でもあり、自分に演じることができるかという不安はありましたね」と話し、「健次郎は物語の後半から、白虎隊で生き残ったことをずっと抱えながら生きていくと思うのですが、そこで会津の人の頑固さや再生していこうとする力を、演技を通して表現していきたいです」と、今後の展開に意気込んだ。
共演するシーンが多い綾瀬はるかについては「綾瀬さんからは意思の強さを感じます。綾瀬さんは現場でものすごく明るいですし、リハーサルのときも綾瀬さんが率先して声を出して臨んでいるのを見て、感化されました。八重さんという人物同様に綾瀬さん自身も魅力的な人だと思います。綾瀬さんを見ていると“付いていきたいです”という気持ちになりますよ」と印象を語った。さらに、「綾瀬さんがスタッフの皆さんと会津弁で会話をしていることが多いので、それを聞いて会津弁の勉強をしています」と現場の様子を明かした。
最後に勝地は「この作品には、“人は何度でも立ち上がることができる”というメッセージが込められています。会津では悲しいことがたくさん起きたけれど、それがあったからこそ残された者が強く生きることができたのだと思います。作品を通じて会津の強さや、再生していく力を感じとってもらいたいです」と締めくくった。
6月23日(日)放送の第25回「白虎隊出陣」では、二本松を陥落させた新政府軍がついに会津領内へと陣を進めてくる。戦況が悪化していく中、健次郎ら白虎隊にも出陣命令が下る。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)