爆笑問題・太田がマンガの神様役に! 『天才って苦しいんだな』

2013/06/28 14:01 配信

芸能一般

「手塚×石ノ森 ニッポンマンガ創世記」でMCを務める(写真左から)爆笑問題・田中裕二と太田光、ゲストの吉木りさ

手塚治虫と石ノ森章太郎、日本漫画界の両巨匠を特集する番組がNHK BSプレミアムにて3回にわたって放送される。それに先立ち取材会が行われ、出演する爆笑問題・太田光と田中裕二、吉木りさ(3回目のみ出演)が出席した。

7月6日(土)、13日(土)には、手塚、石ノ森の出会いと別れを描く「ドキュメンタリードラマ 手塚治虫×石ノ森章太郎」を放送。太田が手塚を、田中が石ノ森を演じる。また7月15日(月)には趣向を変えて、「手塚×石ノ森 ニッポンマンガ創世記」と題し、両巨匠の創作の秘密に迫る。爆笑問題がMCを務め、ゲストに浦沢直樹、秋元康、吉木りさが出演する。

「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」などの名作の数々を世に送り出し“マンガの神様”といわれた手塚治虫。手塚役の太田は「とにかく死ぬ間際まで『原稿持ってきて』と言って仕事をする人だったみたいですね。僕らは漫才のネタを作るときに結構、煮詰まることもありますが、手塚さんはそれが一切ないんですよ。バーゲンセールをするくらいアイデアがいくらでも出てくるんです。ただ体が追いつかない。“天才”ってそういう人のことなんだなって思うと同時に、それはそれで苦しいんだなって。僕らはアイデアがなかなか出てこなくて苦しんでいるんだけど、アイデアがあり過ぎちゃって自分の生きている間に、間に合わないっていうところがうらやましいです。あらためてレベルが違うんだなぁと思いましたね」と感慨深げに語った。

一方「サイボーグ009」や「仮面ライダー」、「マンガ日本経済入門」など幅広い分野の作品を手掛け、“マンガの王様”といわれた石ノ森章太郎。演じた田中は「子供のころに読んだ作品で、表面的なところしか見ていなかったのが、今回ドラマで演じて手塚さんと石ノ森さんの人間としてのキャラクターを知ることができて面白かった」と話す。一方で、「石ノ森章太郎という人間を悪く言う人はいないというか、すごく優しくて後輩にも思いやりがあって、本当に器の大きい人というイメージだったので、そういう人を演じるのは難しかったですね」と撮影時の苦労を振り返った。

7月15日(月)の「手塚×石ノ森 ニッポンマンガ創世記」に出演する吉木は「私は本当に漫画が大好きで、特に手塚先生と石ノ森先生の作品について番組で熱くお話を聞かせていただけて、すごく勉強になりました。そして、より大好きになりました」と満足した様子。

最後に「手塚と石ノ森の作品で好きな漫画は?」という質問に、「石ノ森作品は『サイボーグ009』ですね。手塚作品は大好きなのがいっぱいありますが、やっぱり『鉄腕アトム』です」(吉木)、「『ブラックジャック』が僕が読んだ全部の漫画の中でダントツで好きです。もう暗記するくらい読みました」(田中)、「手塚作品だと意外と知られていませんが『上を下へのジレッタ』。石ノ森作品だと『幻魔大戦』です」(太田)とそれぞれが答え、締めくくった。