視聴率40%越えを果たした「クイズ面白ゼミナール」が四半世紀ぶりに復活

NHKの人気番組「クイズ面白ゼミナール」が25年ぶりに復活。スペシャル番組「クイズ面白ゼミナール R(リターンズ)」として7月20日(土)と8月17日(土)の午後8時から、NHK BSプレミアムで放送される。

「クイズ面白ゼミナール」は'81年から'88年までNHK総合で放送された教養クイズ番組。タイトル通り、大学のゼミのようなスタイルで、内容も学術的要素が強く、司会を務めた元NHKアナウンサーの鈴木健二は当時“教授”として、解答者は“学生”という位置づけで出演した。VTRを一切使わないため、鈴木は膨大な量の原稿を覚えた上で収録に臨み、その記憶力と知識量に制作スタッフは舌を巻いたという。また、番組の最高視聴率は42.2%を記録し、現在でもクイズ番組史上最高視聴率として記録は破られていない(視聴率はビデオリサーチ調べ。関東地区)。

今回の復活で、教授から“名誉教授”となって司会を担当する鈴木が収録を終え、会見に姿を表した。「25年も前の番組を、そのままそっくりやりたいって言われて驚きました。テレビ界のシーラカンスが再び出てくる。私が一番驚きです」と開口一番笑いを誘う。

番組出演には相当渋ったようで、やはり「この番組だけは(出演するのに)ものすごい準備をしていました」と苦労を明かした。スタッフもたじろぐ知識量は周到な用意があってこそだったらしい。しかし、意外にも一番気を遣っていたのは番組冒頭とエンディングの“お辞儀”。「頭を上げるのが早すぎる人が多い。頭のてっぺんが見えるまで下げてゆっくり上げるのが当たり前」と語り、理由を「人間的な訓練をしてからテレビに出るべきだ」とテレビに出る者としての責任について持論を述べた。

一方で、現在について「口は回らないのに目が回る。耳は遠いがトイレは近いし…」とユーモアを交えながら話すなど、84歳とはとても思えない健在ぶりを見せていた。

また、新しく“教授”として司会を務める徳永圭一アナは「幼稚園の時から家族で観ていて、小学生の時に終わった番組。鈴木さんは同じアナウンサーとして先輩や憧れというくくりではなく、もはやファンです。本当に幸せ者です」と感動しきりだった。

7月20日(土)放送分は「日本人とスマホ」をテーマに、解答者として遠藤憲一、小島慶子らが登場(8月17日分のテーマは「日本人と氷」)。「さぁ、書きなさい」…彼ら“学生”たちを相手に、鈴木健二“名誉教授”のゼミが開講する。