TBS系では、“尾木ママ”こと尾木直樹とココリコの田中直樹が、北海道にある北の大地らしい保育園に1日入園するスペシャル番組「尾木ママ&ココリコ田中が1日入園『北海道まるごといただきま~す!わんぱく保育園の食育日記』を7月27日(土)の昼4:00から放送する。
HBC(北海道放送)が制作する同番組の舞台は、北海道・小樽にある「NPOかもめ保育園」。ユニークな食育が特色で、夏は海で、冬は山で過ごすことで、子供たちの“生きる力”を育てている。そんな保育園の活動や子供たちが食や自然に触れる姿を通して、子供の心と体を育てる“食育”について考えていく。
「NPOかもめ保育園」では身の回りや地域にある食べ物を大切にしており、園を訪れた尾木と田中は、この日のおやつであるヨモギ餅を作るため、子供たちと一緒にヨモギの新芽摘みへ。また、この日の給食は旬を迎えたホッケのフライ。パン粉には刻んだフキの葉が混ぜられており、他にも、子供たちが育てたシイタケの煮物やラディッシュのピクルスが献立に入っている。
園の給食はアゴが疲れそうな大きいシイタケやゴボウが入っているなど、“よく噛む”ことを狙ったもの。イワシを手で開いて油で揚げた、骨付きイワシの唐揚などの料理を1歳児から食べている。今は“柔らかい”ことがさまざまな食品の売り文句になっているが、園はその逆で、硬いものをよく噛んで食べるのがモットー。噛むことがあごや体を発達させ、「よく噛んで食べる子はキレない」と語る専門家もいるなど、情緒の安定にも良いとされている。
さらに園では、夏には桑の実のジャムを手作りパンに載せて食べたり、収穫の秋にはそば打ちなども体験。年長の子供たちが豆腐やカレーライス、ニシン漬けを手作りし、年下の子供たちに振る舞うことで、感謝の気持ちを口にするコミュニケ―ションが生まれ、「おいしかった!」「ありがとう!」という言葉の大切さも学んでいる。
夏になると子供たちは園舎を離れ、海水浴場の近くにある季節園舎“海かもめ”へ。2カ月の間、海に潜ったり砂浜を走ったりして1日を過ごす。また冬場は大学の山岳部の山小屋を1カ月間借り、ソリ滑りや雪遊びをして過ごしている。普段の園での生活でも、子供たちは自分たちで雑巾を縫ったり縄跳びに使う縄を自分たちで編み上げるなど、さまざまなシチュエーションで自分たちの可能性を広げていっている。
二人の娘の父親でもある教育評論家の尾木は「子供たちが食の生産に関わっているところが素晴らしい。シイタケは原木を切り倒すところから始まって、丸太のサイズに切って重いのを運んできて、菌を植え込み、そしてできたのを収穫する。原点までさかのぼっちゃってるのよね。その話を聞いて感動しました。しっかり食感のあるもの、歯ごたえのあるものを食べるのは大切ですよ。保育園全体に豊かさ、発想力、想像力がありますね」とコメント。
また、二人の息子の父親で、時間があるときは必ず幼稚園まで一緒に歩いて子供を送っていくという“イクメン”の田中は「給食の献立にびっくりしました。一口サイズではなくて、噛まなければのどに入っていかないサイズであえて調理されている。噛むことの大切さですよね。子供には軟らかいものを与えがちですが、『噛みごたえを楽しんでほしい』というのは自分にはない発想でした。子供たちに食べることの大切さを伝えるのは、大切なことだと思いました」と語った。
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