10月からテレビ朝日系の木曜夜9時枠で放送されるドラマが、'12年に米倉涼子主演で人気を博した「ドクターX~外科医・大門未知子」の続編に決定したことが分かった。異色の天才外科医・未知子を再び演じる米倉は「大門未知子が帰ってきました! パート1が終わった後も『きっとまたやるよね』って話したりもしていたので、実現してとてもうれしいです」と、続編決定の喜びを語った。
同作は、特定の病院や大学の医局に属さず、非常勤で業務をこなすフリーランスの医師・未知子(米倉)の活躍を描く本格医療ドラマ。日本でも増加傾向にあるフリーの医師の実態から、その功罪はいかなるものなのかを問う社会派の作品。'12年10月クールに放送されたパート1は、同年に放送された民放連続ドラマの中で最高となる平均視聴率19.1%(全8話)、最終回は24.4%を記録した(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)。確執やしきたりにこり固まった大病院を舞台に、数々の騒動を巻き起こしながらも、群れを嫌い、権威を嫌う“一匹狼”の未知子が再び“白い巨塔”に挑んでいく。
そんな未知子が今作で乗り込むのは、パート1の舞台だった帝都医科大学付属病院・第3分室の“本院”。支店と揶揄される分院に対し、本店と呼ばれる巨大組織のトップとされる場所だ。しかし、昨今は大学病院の医局は弱体化の一途をたどっており、病院の至上命題は患者の命や研究論文ではなくストレートに黒字経営。それもあってか、医者であっても常に利益を上げることを求められ、過酷な労働条件を強いられるという苦しい外科分野に風穴を空ける存在として、未知子のようなフリーの医師が登場した。“白い巨塔”という名のヒエラルキーが崩壊した弱肉強食の時代に、サラリーマン社会と何ら変わりない構図から生まれる摩擦に悲鳴を上げる組織と、徒党を組まず、ただひたすらにわが道を行く未知子による“組織VS一匹狼”の対立構図に注目が集まる。
気になる第1話のあらすじは、北海道・旭川の競馬場の一般席で未知子が競馬に興じているところから始まる。そことはまるで異次元の世界で競馬を楽しめる馬主席では、年下の美しい男をはべらせ、高級毛皮に身を包むマダムがシャンパンを飲みながら優雅にレースに興じていた。そんな中、そのマダムの持ち馬が未知子が全財産をつぎ込んでいた馬の進路を妨害し、失格になってしまう。未知子は有り金を全部払ってしまい、一文無しに。一方、マダムの持ち馬は転倒して骨折し、獣医に安楽死処分を宣告される。1億円の馬を簡単に安楽死させられないと抵抗するマダムと競馬関係者が言い争う場面に遭遇した未知子は、「たとえ手術をしても100%失敗する」という獣医の言葉に闘志がみなぎり、「私、失敗しないので」ときっぱりと言い放って馬の手術に挑むことに…。
1年ぶりの待望の続編に、米倉は「今回も期待を裏切らないお話になっています。意外性がたっぷりで『こうやってくるだろうな』って思うところを第1話からしっかり裏切ってくれます。しかも今回は“外科”と付くものは全てやってしまう、未知子のスーパー外科医ぶりもパワーアップしています。4話くらいまで台本を読んだのですが、これから先どんな手術が出てくるのか、楽しみでもあり心配でもあり…。パート1のときに培った手術シーンの手さばきなども、もう一度しっかりと練習し直して臨まないといけないと、気合いを入れているところです!(笑)。ドラマの中では、難しい病気でも“失敗しない”大門未知子が壮快に治してくれますので、楽しみに見てください!」とアピールした。
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