舞台「真田十勇士」の製作発表会見が8月27日に東京・麹町の日本テレビにて行われ、主演の中村勘九郎をはじめ、松坂桃李、比嘉愛未ら主要キャスト15名と、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦が出席した。
同舞台は、日本テレビが開局60周年特別舞台として企画したもの。来年2014年が豊臣・徳川の最終決戦となった「大坂の陣」からちょうど400年となる節目にあわせ、戦乱の世の有終を飾る戦いで輝いた伝説のヒーロー“真田十勇士”の物語を壮大なスケールで描き出す。
猿飛佐助を演じる勘九郎は、「マキノさんオリジナルの、今まで見たことがないような『真田十勇士』に、堤さんが息を吹き込んでくださって、それだけで楽しみです。男子ならば忍びは一度は憧れる存在だと思いますが、大人になるにつれて、忍びというのは「カッコいい」だけではないと思うようになりました。そうした忍びのダークな部分などを表現できたらと思います」と抱負を述べた。
十勇士の一人、霧隠才蔵を演じる松坂は、「初めての時代劇が舞台でよかったなと思っています。長いスパンでやっていくので、それだけ役を自分に落とし込める時間があるのは貴重ですし、マキノさんの脚本、堤さんの演出の中でやれるのは光栄です。豪華な出演者の皆さんと一緒にやれるのも楽しみですし、足を引っ張らないよう頑張ります」とコメントした。
演出を務める堤は、「とにかくご覧いただきたい舞台です。マキノ先生の自由な発想、日本テレビの特別な思い入れを引き受け、このメンバーと走り続けていきたいと思いますが、役者の皆さんに申し上げておきたいのは、“大変です”」と語り、キャスト陣を苦笑させた。さらに、「一番しごきたい役者さんは?」との問いかけに、堤は「それは言えないですけど、座長とはしっかりぶつかり合いたいと思っています」と、主演の勘九郎への指導を宣言した。
また、「一番忍びっぽいメンバーは?」と問われた勘九郎は、「役者ってみんな忍びっぽいような気がします。常に己に厳しく、マゾしかいないというか…」とコメントし笑いを誘った。これに対し堤は「名言ですね。心に留めておきたいと思います。ということは、僕がサドになればいいんですね」と、指導をより一層厳しく行う決意を固めていた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)