9月29日(日)に放送される上川隆也主演のドラマスペシャル「特捜最前線2013~7頭の警察犬」(テレビ朝日系)のエンディング曲を、同作に刑事・杜氏梅吉役で出演する俳優の笹野高史が歌うことが分かった。26年前に「特捜最前線」のエンディング曲として人気を博したファウスト・チリアーノの「私だけの十字架」をカバーする。笹野は「ビックリしましたよ、本当に歌うことになったときは。“俳優はどんなことでも挑戦状をたたきつけられたらやる”というのが僕の信条なので、一瞬にしていろんな構想が頭の中を駆けめぐりましたよ。年末は『紅白歌合戦』かな? 『ミュージックステーション』かな?とかね(笑)。夢とプレッシャーと、いろんなものが混じった心境でした」と明かした。
「特捜最前線」は、'77年から10年間にわたってテレビ朝日系で放送され、好評を博した刑事ドラマの代名詞的な作品。二谷英明、大滝秀治、本郷功次郎、藤岡弘、や西田敏行ら豪華俳優陣による演技、綿密に練られたストーリーが支持を集め、総話数は509作にも及ぶ。26年ぶりに復活する同作では、特捜課刑事・椚谷評介役で上川、松城実朗役で石黒賢、紅竹咲馬役で平岳大、鷹柳岳志役で平山祐介、栗風流役で渡部豪太、杜氏梅吉役で笹野、そして彼らをまとめる特捜課課長・榊田聡一郎役で小林稔侍が出演する。そのほか、警察官訓練士・朝水彩栞を原沙知絵、麻薬対策班の係長・乾部兵庫を小日向文世、事件のカギを握る麻薬対策班の刑事・伊沢竜司を平山浩行が演じる。
刑事ドラマの名作として数々の伝説を作り上げてきたこの作品を彩ってきたもう一つの魅力が、イタリア出身の歌手・俳優のファウスト・チリアーノが歌うエンディング曲「私だけの十字架」。哀愁漂うチリアーノの歌声とギターの音色が、同作の“大人の刑事ドラマ”としての地位を確立させたと言っても過言ではない。そんな名曲も約26年ぶりに復活を果たす。今回、上川主演で装いも新たに復活する「特捜最前線」で、“オヤジさん”の愛称で親しまれる刑事・杜氏を演じる笹野が、歌で強烈にバックアップするのだ。笹野は8月某日、都内のレコーディングスタジオで収録を敢行。'10年にNHK総合の「みんなのうた」のCD「グランパツイスト」をリリースしているものの、本業は生粋の俳優ということで、「昨晩は緊張して眠れなかった」と緊張の面持ち。それでも音楽監督、スタッフらと細かい箇所の調整をしながら終始リラックスした様子でレコーディングを終えた。
ドラマと共に華麗に復活する伝説のエンディング曲「私だけの十字架」。笹野だからこそ出せる円熟の“渋味”や哀愁が盛り込まれた歌声に注目が集まる。笹野は「チリアーノさんの曲は、すごく説得力があるという印象。外国人の俳優や歌手の方が日本語を話したり、歌ったりするときって、すごく説得力があると思うんです。チリアーノさんの場合もそうだったので、果たしてこれを日本人が歌って、しっかりと聞き手に訴えかけられるのか、と考えさせられました。でも、歌に関しては全く分からないので自信がないですね。皆さんの力をお借りして、いい曲にしていただいて…結果的にドラマの力になればいいです。ドラマの方もとっても面白い作品になっておりますので、ご期待ください!」と力強くアピールした。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)