国民的人気アニメ「サザエさん」(フジテレビ系)放送45年を記念し、「サザエさん」の生みの親である作者・長谷川町子の人生を描くドラマ「長谷川町子物語」(フジテレビ系)の放送が決定。尾野真千子が主人公・町子役となることが発表済みだが、さらに町子の姉・毬子をはじめとする共演陣が発表された。
町子が「サザエさん」を生み出すにあたっては、毬子ら家族との生活を抜きにしては語れない。長谷川京子演じる毬子は姉妹社を設立、世に「サザエさん」を広めていくことになる。妹の洋子役には木村文乃。長谷川一家には欠かせないムードメーカーを演じる。若くして急に夫を失いながらも驚くべき決断力と行動力で3姉妹を育てる母、貞子には松坂慶子。娘たちのたぐいまれな芸術的感性に気づくとすぐに町子を漫画界の重鎮、田河水泡に弟子入りさせ、姉・毬子は洋画家の大家の元に弟子入りさせるなど決断の早い母であった。町子を温かく、父のように、兄のように見守る漫画家、田河水泡役には三浦友和が決定した。
長谷川京子演じる毬子は特に戦中、戦後を通じて一段と苦労の多い役どころ。だがそんな毬子の心を町子の漫画が救うこととなる。今まで知られることのなかった長谷川町子の生涯が明らかに!!
9月18日のドラマクランクインで初めて出会った尾野と長谷川にお互いの印象を聞くと、尾野は「長谷川さんは大人の女性のイメージなので、10代を演じる姿をずっと妄想していました。姉妹感を味わいたくてずっとくっついています」と二人寄り添いながらコメント。一方の長谷川も「(2人の距離が)近いよね。収録中もずっとスカートのすそをつかんでるものだから動きづらいんですよ」と常に顔をくっつけている尾野にほほ笑み、「いつもおしゃべりしていて三浦友和さんにも『本当に女性はおしゃべりが好きだよね』って言われました」と既に初日にして本当の姉妹のような仲むつまじさを見せた。さらに尾野と長谷川というそれぞれが演じる役と共通の名前であることを尋ねると「二人あわせて“長谷川町子”って」(尾野)、「って一緒に話してたんですよね」(長谷川)と息の合ったところを披露した。
本作の出演にあたり尾野は、「こんなに長く皆に愛されている作品って本当にすごいなと思います。それを描いた方を演じさせていただけるなんて本当に幸せです」とあらためて喜びをかみしめ、長谷川も「『サザエさん』というといつも夕方家族が集まってご飯を食べる準備をしている時に見ていたという記憶があって、そんな風に自分の人生のあるひとつの風景になっているってすごいなと思います」と感慨深げだった。
そして、長谷川は、町子の姉・毬子というこれまでもNHKの連続テレビ小説「マー姉ちゃん」('79年)などで描かれてきたキャラクターを演じることになることについて「今回の脚本の中で自分の立ち位置を確認しながら、お母さんが天真爛漫な分、しっかりせざるをえなかったけれど、お母さんや町子ちゃんにたっぷりと愛情を持っているというところを出していきたいと思います」と意気込みのほどを述べた。また、今回恋人のアズママナブを演じることになる徳井義実については(共演シーンはこれから収録)「お会いしたら無口で借りてきた猫みたいな方で」とほほ笑み、これからの収録シーンを楽しみにしているようだった。
ここにさらに洋子役の木村文乃、母親貞子役の松坂慶子が加わり、時代と世代を超えて愛される「サザエさん」の誕生秘話に迫る!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)