平野綾が、西田敏行&ムツゴロウさんに思わずツッコミ!

2013/09/29 21:27 配信

映画

舞台あいさつに登場した面々

10月19日(土)より公開する映画「キタキツネ物語―35周年リニューアル版―」の完成披露チャリティー試写会が、9月29日、都内で行われ、舞台あいさつに西田敏行、平野綾、三村順一監督が登壇した。

同作品は、'78年に日本初の動物大作映画として公開され、230万人もの観客動員を記録した映画「キタキツネ物語」をリメークしたもので、未公開分を含めた膨大なフィルムを検証し、再編集。劣化が激しいフィルムはハリウッドのラボで高画質化して全く新しい“新作”として作り直されたもの。声のキャストも一新し、キタキツネを見守る“柏の木”を西田、父親のキタキツネ・フレップを佐藤隆太、母親のキタキツネ・レイラを平野が担当する。4年の年月をかけて撮影された野性のキタキツネの家族を通して描かれる愛と涙のドキュメンタリードラマ。流氷に乗ってやってきた一匹のキタキツネ・フレップ(佐藤)は、北の大地で愛する妻・レイラ(平野)と出会い、家庭を築くことに決める。やがて春になり、5匹の子宝に恵まれたフレップは、人間による狩猟や天敵から己の危険を顧みず家族を守ることが使命となり…というストーリー。

舞台あいさつでは、西田は「本当に『木の役でよかったな』と思います。一番身近で客観的にキタキツネの家族を見つめていて、それを皆さんにお伝えすることができたので。過酷な自然の中に身を置いて、いろんなものを見ていろんなことを体験した大人の目線でやらせていただきました」と明かした。また、劇中の挿入歌も担当した平野は「レイラの声を演じたからこそ分かることや、演じた時に感じた感情を歌詞に乗せることができたので、映画も歌も両方を見て聞いていただけたらなと思います」と告白。

そんな中、スペシャルゲストとしてムツゴウロウさんこと畑正憲氏が登場し、「キタキツネは本当に軽やかで風のように動く生き物。そういう姿がよく出ている作品ですね」と絶賛した。

試写会後に行われた囲み会見には、西田、平野、畑氏が登場。畑氏が「キツネの鳴き声は『コンコン』と言いますが、実際はイヌに近い鳴き声なんです」と話し、キツネの鳴き声を実演。そんな畑氏に刺激を受けたのか西田が「ロバの鳴き声をやっていいですか?」と言いだしロバの鳴き声を演じてみせると、畑氏が「僕もロバ大好きで…」と、なぜだかロバ談義に。ロバの話に花を咲かせる二人に、平野が思わず「きょう、キツネの話なので…」とツッコみ、会場を沸かせた。

最後に、「35年前に作られた作品ではありますが、このリニューアル版はすばらしいスタッフ、キャストで全く新しいものに生まれ変わっています。ぜひ映画館で、このキタキツネの家族の物語をじっくりご覧になってください。そして、いろんな命の輝きを感じて、自分の中に取り込んで『あしたから元気に生き抜くぞ』という思いを持っていただけたらと思います」(西田)、「この作品を通して自然界のすごさに圧倒されました。ぜひ大画面の映像で見ていただければと思います」(平野)、「自然は生きています。前に見た方も、バックの花や雲、草の一本一本、風のそよぎを見てください。生きているものって美しいですね。その美しさに酔っていただきたいと思います」(畑氏)とそれぞれアピールした。