今秋、テレビ朝日系で放送予定の二夜連続ドラマスペシャル「オリンピックの身代金」に、竹野内豊演じる主人公・落合の妹役で黒木メイサが出演することが分かった。刑事の妹でありながら、容疑者の一人として刑事に追跡される東大生・島崎(松山ケンイチ)に思いを寄せるという複雑な役どころに挑む。黒木は「表情豊かな目がとても印象的な竹野内さん、醸し出す空気感が印象的な松山さんをはじめ、たくさんのすてきな俳優さんたちが集結し、昭和39年の東京オリンピックの違う一面をお届けしていく『オリンピックの身代金』。7年後の東京オリンピックも決まり、当時を知らない世代の方にも、ぜひ多くの皆さんに見ていただきたいと思います」と、アピールした。
同作の舞台は、昭和39('64)年に敗戦からの経済的復興を国際社会に示す国家の一大イベント“東京オリンピック”の開催を目前に控えた東京。民衆がイベントを熱烈に待ち望む中、警察幹部宅や外務省などを狙った事件が発生し、一通の脅迫状が警視庁に届く。国家を揺るがす事態に、敗戦国から一等国に駆け上がろうとする国の名誉、警察の威信をかけた極秘大捜査の末に浮かび上がった容疑者は、一人の東大生・島崎だった。そして、戦後最大の国家的イベントを前に、警察と謎の犯人との息詰まる対決が始まる…というストーリー。“輝かしい高度経済成長の陰で苦しむ人々と、国家の対決”を二夜連続で描く。
今回、黒木が演じるのは竹野内演じる落合刑事の妹で、松山演じる島崎と同じく東大に通う学生・落合有美。彼女は大学の先輩である島崎に思いを寄せており、彼のためにさまざまなアクションを起こす。しかし、刑事である自分の兄が“東京オリンピックを機に国家から身代金を取ろうとする容疑者”の一人として島崎を追うことになり、兄と恋人の間で揺れ動くことになるが、自らの意志を貫いていく。
さらに黒木のほか、存在感と演技力を兼ね備えた主役級の俳優たちが次から次へと登場。事件に興味を抱くテレビ局の報道局員・笠原に天海祐希、モデルの月丘ミドリに榮倉奈々、島崎らが通う東大経済学部の教授・浜野に江角マキコ、島崎のアルバイト先の社長・山田を柄本明、警視庁捜査一課長代理・田中に大杉漣、捜査一課五係の警部補・仁井に小澤征悦、上野署の刑事・佐藤に唐沢寿明、東京オリンピック最高警備本部の幕僚長・須賀修一郎に岸部一徳、学生集団のリーダーとして学生運動に傾倒する東大生・藪谷を桐谷健太、暴力団「大羽会」の会長に國村隼、落合の後輩で捜査一課刑事・岩村に斎藤工、島崎と行動を共にするスリ・村田に笹野高史、捜査一課長・玉利に沢村一樹、東京オリンピック警備の最高責任者である幕僚長の次男・須賀忠に速水もこみち、落合の妻・晴美に吹石一恵…と、数々のドラマで主演を張ってきたキャストたちがきらびやかに脇を固める。日本を代表する超一流の名優たちが昭和30年代という時代を反映した衣装と独特のヘアスタイルに身を包み、当時の人々の“熱き血潮”を体現する。“オリンピック代表級”のキャストたちによる“二夜限りの夢の競演”に心を躍らされそうだ。
ヒロインに抜てきされた黒木は「有美の根底にあるのは“愛する島崎さんのために力になりたい”という思い。愛する人のために行動を起こせる有美に、私自身もある種のカッコよさを感じ、共感できました。そんな強い意志のある有美をしっかり表現したいと思いました。私はこれまで、昭和39年の東京オリンピック当時のニュース映像などを通し、『華やかでキラキラとしたことが行われ、日本国中が盛り上がっていた』という印象を抱いていたんです。この作品のおかげで、また違う角度から東京オリンピックを見ることができた気がします!」と、力強く語った。
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