小栗旬が熱弁! 「『野球選手になりたい』と思える番組にしたい」

2013/10/09 04:12 配信

芸能一般

スポーツ選手たちの引退にまつわるエピソードに着目し、“最後の舞台”の真相を明らかにするドキュメンタリー「テレビ未来遺産 壮絶…なぜ私はやめたのか?伝説の引退SP」(TBS系)が10月14日(月)に放送される。ナビゲーターは小栗旬。前回6人の選手の引退劇をナビゲートした小栗が、今回も知られざる真実をつまびらかにしていく。ナビゲーターを“続投”する小栗旬にインタビューを敢行した。

――今回ナビゲートする掛布雅之さん(元阪神タイガース)と津田恒美さん(元広島東洋カープ)について、知っていることはありましたか?

津田さんに関しては、自分が物心ついた頃には闘病生活をされている時期だったと思うのですが実際に見た記憶はありません。掛布さんに関しては、'85年の優勝シーズンはさすがに3歳だったので記憶にないですが、掛布・バース・岡田のバックスクリーン3連発は野球の珍プレー好プレーみたいな番組で必ず出てくるのですごく記憶にあります。ですが最終的にどういう経緯で掛布さんが引退したのかをよく知らなかったので、今回知ることができ良かったなと思います。

――番組を通して、「引退」について思うことがあれば教えてください。

スポーツ選手には絶対に引退があるじゃないですか。掛布さんの引退のエピソードを聞くと、地元のチームに対する愛情というものが時には勇気になり、時にはプレッシャーとして自身を苦しめることにもつながることがあるんだなと。僕らの仕事には、もちろん応援してくれるファンもいますけど、結果が目に見える仕事じゃないので、(掛布さんのように)みんなから酷評されることはあまりない。スポーツの人たちは勝つか負けるかで全てをジャッジされてしまうところもあるので、それは非常にシビアな世界で戦っているんだなと痛感します。いろんな引退の形がありますが、やらなくてよくなったんだとホッとする瞬間があるんだろうなとも感じます。最近は俳優も引退をするということを海外でも聞いたりするので、俳優を引退することってどういうことなんだろうなと考えると、体が思うように動かなくなったり、せりふを覚えられなくなった時に、ぼちぼちかなと考えたりするのかなって思います。

――壮絶な人生を過ごして引退された方々を紹介するに当たり、ナビゲーターとして感じたことはありましたか?

(元バレーボール選手の)ヨーコ・ゼッターランドさんはある決められたルールに翻弄されて引退を迫られるんですが、それは不思議なルールだと思いました。時代によって、本人の知らないところで動いているいろんなことで、窮地に追い込まれることは、とてもかわいそうなこと。その当時は仕方がなかったことかもしれませんが、彼女という存在がいることでいろんなことがまた変わっていったのかもしれない。何かが変わっていく時は必ず犠牲にならなきゃいけない人がいるのかなと感じました。

――'20年の東京オリンピックが決定しました。国民のスポーツへの期待が高まっている中、この番組について思うことをお聞かせください。

オリンピックが決まり、「子供たちの夢をつなぐことができる」とか「ソフトボールは子供に夢を見せられるチャンスなのに(実施競技に)選ばれなくてとても残念」という話を聞くと、子供たちにとってスポーツはどういう舞台でやるかによっても大分違うことなんだなと思いました。日本では野球がスポーツとしては一番身近にあるものだと思うので、たまたまこの番組を見て、「野球選手になりたい」と、そう思う子がいてくれたらいいなと願っています。

――今後第3弾、第4弾が続いた場合、「この人(の引退劇の真相)が見てみたい」という方はいらっしゃいますか。

僕らの世代だと衝撃的な引退をしたのは中田英寿さん。なので中田さんの引退に関しては興味があります。多くを語られない方だとも思うので、あまり明かされていないことを知ってみたいと思います。