六本木で開催中の東京国際映画祭特別招待作品「武士の献立」のジャパンプレミアイベントが10月23日に行われ、出演者の上戸彩、高良健吾に加え、これが初の時代劇になる朝原雄三監督が登壇した。
「武士の献立」は江戸時代、刀の代わりに包丁で動乱の世を生き抜いた包丁侍の家族を描いた作品。包丁侍の家に嫁いだ料理上手の娘・春(上戸彩)が、剣の腕は立つのに包丁裁きはさっぱりの夫・安信(高良健吾)とぶつかり合い、時に擦れ違いながらも次第に心を通わせ、夫婦愛と家族の絆を深めていくユーモアあふれる物語に仕上がっている。
上戸が映画に主演するのは'05年公開の「あずみ2 Death or Love」以来約8年ぶり。久しぶりの映画主演について、上戸は「映画ってとても大きい仕事。すごく自分で映画というものを怖く感じていたので、なかなか足が踏み出せず、気付いたら10年(近く)もたっていました。でも、食べることが大好きなのか、今回、台本を読んだ時にどんどんのめり込んでいきました。それから、この(江戸)時代に男性に逆らったり男性を引っ張るような女性の姿も面白いと思い、そこに引かれてやりたいなと思いました」と語った。
また、夫婦像について聞かれた高良は「相手を思う気持ちは昔も今も変わらないと思う。でもこの時代だからというものはあって、男と女という線が濃かったです。その部分は意識しました。時代劇だけど、現代劇という今っぽい感じも出しました」とコメントした。
さらに、日本での初上映を記念して、ゲストから会場のファンに素敵なスペシャルプレゼントが贈られた。上戸が「お米には繁栄や豊穣が込められています。この作品が沢山の人に観てもらえるように、そしてお客さんに末永く幸せになってもらいたいという願いを込めました」とプレゼントについて説明した後、紅白米が入ったピンク色の包が客席に投げられ、ファンを魅了した。
「武士の献立」は12月14日(土)より全国公開される。
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