尾野真千子と鈴木保奈美が初共演!「尾野さんは5歳から45歳までみたいな方です(笑)」

2013/11/12 16:54 配信

ドラマ

「足尾から来た女」に出演する北村有起哉、鈴木保奈美、尾野真千子、柄本明(写真左から)

'14年の1月18日(土)、25日(土)の2週連続で、NHK総合にて放送されるドラマ「足尾から来た女」の取材会が行われ、出演者の尾野真千子、鈴木保奈美、柄本明、北村有起哉が登壇した。本作は明治末、栃木の足尾銅山の鉱毒に田畑を汚染された谷中村に住む女性・新田サチ(尾野)の姿を描く。明治時代に政治的活動をしていた田中正造や幸徳秋水、歌人の石川啄木らが登場し、歴史的事実の中にフィクションが盛り込まれたオリジナルストーリーとなっている。

谷中村に住む貧しい農家の娘のサチは、田中正造(柄本)に頼まれ、東京の社会活動家の福田英子(鈴木)宅に家政婦として派遣される。福田家には、石川三四郎(北村)を中心に、幸徳秋水(河原健二)や大杉栄(玉置玲央)など、時代を代表する社会主義者たちが出入りしていた。さらに、サチは石川啄木(渡辺大)や与謝野晶子(原沙知絵)ら歌人と出会い、多彩な人物と交流する中で成長していく。

今回の役どころについて、尾野は「貧乏な家に生まれた谷中の女の子で、政治とかその国でなにが行われているかあまり知らず、ただ身の回りで起きていることだけを信じている女の子です。そこからいろんな人に出会って、自分の足でしっかりと歩いていく強い女性だと思ってやっています」とコメントした。実在の人物・福田英子を演じる鈴木は「福田英子さんは非常に利発な女性で、気位も高くて、闘士でもあり、母でもあり、女でもあり、娘でもあると、いろんな面を持っていて、エンジョイして人生を送った人ではないかと感じました。その感じが画面を通して伝わればいいなと思います」と感想を延べた。足尾鉱毒問題を追究し、単身で明治天皇に直訴を行ったことでも名高い田中正造を演じる柄本は「田中正造先生というのは、清廉潔白、質実剛健で自分とはかけ離れた非常に立派な方です。田中正造さんに申し訳ないような気がしたんですけど、頑張ってやらせていただいております」と大人物を演じるにあたり、緊張感を持っている様子を見せた。

今回が初共演となる尾野と鈴木は、それぞれの印象について、尾野は「気持ちよく芝居させていただいています。保奈美さんは小さい頃から見させていただいていますので、会えてすごくうれしかったですね。『あの人に会えるんだ!』って気持ちで。その中で気持ちよく、楽しく芝居ができていることに本当に幸せを感じています」と喜びの気持ちを表した。対する鈴木は「大地にしっかり仁王立ちしているような方で、(演技が)5歳児から45歳までみたいな方です(笑)。非常に器の大きい方なので、ご一緒させていただいて、本当に勉強になります」と絶賛していた。