“映画への愛”に人生を捧げた日本のスター、石原裕次郎。俳優として人気を博し、映画界に旋風を巻き起こした彼は、'63年、28歳の時に石原プロモーションを設立。困難を乗り越えながら映画を世の中に送り出し続け、ついに'68年に念願の大ヒット作「黒部の太陽」を誕生させた。だが、その後に映画産業を襲った深刻な斜陽化と相まって、石原プロは倒産の危機に見舞われる。
そんな彼を妻として陰で支え、ともに苦労を分かち合ってきたまき子夫人にインタビューを行った。
まき子夫人は「当時、私は一番大好きな人と結婚して、一番幸せ者だと感じていたので、石原プロを立ち上げると聞いても、裕さんが好きなことをしたらいいわと、気楽に思っていました」と穏やかな笑顔で話し始めた。そして、「独立プロで映画を製作することにどれほどの困難が待ち受けているかなんて、想像もしていなかったのです」と、これまでの苦労も明かした。
裕次郎亡き後についても「裕次郎のいない石原プロも、多くの人が支えてくれました。今でも彼の魂がそこかしこに飛びまわっているのを感じます。私の生ある限りは、石原プロの世界を守っていかなければならないと思っています。そして、また映画を製作したいですね」と笑顔で語った。
「多くの人に、いつまでも裕次郎の世界を愛してほしい」と語るまき子夫人は、「彼は海が大好きなのに、実は魚が苦手で、煮魚が食べられなかったのです。また、人を怒ったことがなく、いつも穏やかな人でした。眠るのが好きで、おなかがすくまでずっと寝ていたこともあるんですよ」とほほえましい姿も話してくれた。
インタビューの模様は11月30日(土)夜9:00よりCS・ファミリー劇場で放送される「石原プロ創立50周年記念 特別番組」で見られる。石原プロ50年の歴史と作品をひも解きながら、裕次郎が私たちに伝えようとしたメッセージを振り返る、ファミリー劇場オリジナルの番組となっている。
また、裕次郎の代表作「西部警察」の日本全国縦断ロケシリーズも11月25日(月) 夜11:00より一挙放送される。気分が爽快になる派手な爆破シーンには注目だ。
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