来年度後期の朝ドラヒロインはスコットランド人!

2013/11/18 20:04 配信

ドラマ

(左から)プロデューサーの櫻井賢氏と脚本を担当する羽原大介氏

NHK総合、NHK BSプレミアムで放送される平成26年度後期の連続テレビ小説「マッサン」の制作発表記者会見が11月18日、NHK大阪放送局で行われ、チーフ・プロデューサーの櫻井賢氏と、脚本を担当する羽原大介氏が登場した。

現在放送中の「ごちそうさん」、2014年3月から放送予定の「花子とアン」に続いて91作品目となる本作は、1972年に開催された札幌オリンピックの“日の丸飛行隊”を支援し、北海道余市の名誉町民となり、日本のウイスキー誕生を支えた竹鶴政孝とその妻・リタがモデルの“夫婦の奮闘記”。大阪の造り酒屋の跡取り息子が、ウイスキーに目覚め、単身渡ったスコットランドで女性と恋に落ち、駆け落ち同然で国際結婚する。帰国後、2人は日本初のウイスキー造りを目指し、大阪で挫折を繰り返しながら夢を追い続ける。昭和になり、北海道へと渡った2人は、新天地でウイスキー造りにゼロから挑むことになる。

櫻井氏は「“朝ドラ”初の外国人ヒロインということで、国際結婚の夫婦の奮闘記をお届けしたいと思っております。今回のヒロインはスコットランド出身です」と発表。さらに「時代は大正から昭和・戦後を描きます。夢に生きる不器用な日本男児と、大阪弁を話す気品あふれる英国人というこの凸凹なカップルの夫婦を通して、日本人の底力を描き、日本人の誇りや美徳というものをヒロインの目線を通して描いていきたいなと思っております」とコメントした。

羽原氏は「“朝ドラ”初の外国人ヒロインものということで、どんなふうに書いたら朝のドラマにふさわしいタッチになるんだろうと最初は戸惑いました。今現在、全体の大きな物語について、櫻井プロデューサーをはじめ演出陣といろいろ相談しながら、試行錯誤を続けている最中です」と前例のないことだけに、戸惑いを隠せない様子を見せた。しかし続けて「まだまだ暗中模索の部分も多いですが、日本でまだ日本酒しかほとんど飲まれていない時代に、本物のウイスキーを作ろうとした大きな夢をもった夫とその2人と同じような気分になって、いまだかつて、だれもやったことのない外国人ヒロインの連続テレビ小説に全力で取り組んでいきたいと思っています」と意気込みを口にした。

ドラマは2014年1月にヒロインオーディションを行い、2月から3月にかけてヒロインと出演者を決定する。また、タイトル「マッサン」とは英国人妻が難しい日本語と格闘する中、愛情を込めて夫を「マッサン」と呼ぶことからきている。「マッサン」という大阪弁の響きこそ、夢を生きる男の人柄であり、夫婦の愛であり、愛を見詰めた日本人の姿を表している。

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