キアヌ・リーブスはシャイで謙虚! 真田広之が明かすビッグスターの素顔とは!?

2013/11/18 22:18 配信

映画

記者会見に登場した面々

12月6日(金)公開の映画「47RONIN」で主演を務めるキアヌ・リーブスが約5年ぶりに来日し、11月18日、都内で日本のキャストと共に来日記者会見を行った。会見には、キアヌ・リーブスの他、真田広之浅野忠信菊地凛子柴咲コウ赤西仁とカール・リンシュ監督が登壇。

同作品は、日本の史実「忠臣蔵」をベースにしつつも、まったく新しいイマジネーションとCG映像により、スケールもアクションも全てが型破りの3Dアクション超大作。江戸時代、吉良上野介(浅野)は、領主の浅野内匠頭(田中泯)が治める藩州赤穂を併呑する野望を持ち、側室の謎の女、ミヅキ(菊地)と共に、ゆくゆくは徳川家を滅ぼして天下を取ろうと目論んでいた。一方、少年時代に赤穂に流れてきたカイ(キアヌ・リーブス)は、命が危ないところを浅野に助けられ、浅野の娘・ミカ(柴咲)にも愛されて、浅野親子のためなら命に替えてもその恩と愛に報いたいという思いを胸に、郊外の小屋でひとりで暮らしていた。そんな中、ミヅキに妖術をかけられた浅野は、寝所の吉良に切りかかってしまう。その事件が原因で、浅野は切腹、浅野家は取り潰され、赤穂は吉良の領地となる。一連の事件は吉良によるものといぶかっていた赤穂藩家老・大石内蔵助(真田)は、吉良によって地下牢に押し込められ、家臣たちも四散。カイも長崎・出島のオランダ人に奴隷として売られてしまう。一年後、牢から出された大石は、仇討ちに立ち上がることを決断して…といったストーリー。

登場したキアヌ・リーブスは「東京に戻って来れて大変うれしく、また『47RONIN』を持って東京に来れたことを名誉に思います」とあいさつし、「監督のリーダーシップの下、すばらしいキャストとアーティストと、すばらしい仕事ができました」と語った。

また、真田は「各国から集まったスタッフが作り上げた日本人ではできない発想をいただきながら、このチームでなければできないオリジナルをみんなで作り上げました」と話し、「キアヌと一緒にトレーニングを始めた時には、彼はすでに日本語や日本の文化を勉強していて、剣の動きも練習を積んでいたので、すぐに『動きを通じて育まれる2人の友情をどう描こうか』というような、ト書きにはない次の段階に進めました」とキアヌ・リーブスのプロ意識の高さを絶賛。

今作がハリウッド作品初出演となった赤西は「実際にお城を作ってしまうなど、セットの大きさに驚いて、最初は緊張していたのですが、監督やキアヌがすごくやりやすい雰囲気を作ってくれたので、そこまで緊張することなく撮影できました」と明かすと、同じくハリウッド作品初出演の柴咲は「初めてのハリウッドの作品ということで、はじめは緊張していたのですが、監督のカールが導いてくれたのでスッと物語に溶け込むことができたと思います。また、キャストの皆さんもすばらしく、優しくて、のびのびと感情表現ができたと思います」と撮影を振り返った。

そんな中、謎の女を演じた菊地は「妖女をやらせていただいたのですが、オリジナルの役なので自由にやらせていただきましたし、役作りも楽しませていただきました」と告白。一方、浅野は「浅野家の話だったので、監督に『何かしら“浅野”の役をやりたいです』と言ったら“吉良”の役でしたね(笑)」と笑いを誘い、「きっと僕にしかできない吉良を演じさせてもらえたかなと思っています」と明かした。

報道陣からキアヌ・リーブスと真田に「お互いの尊敬しているところは?」との質問が寄せられると、真田は「彼は世界的なビッグスターでありながら、いい意味で“普通の人”。とてもシャイで謙虚。リハーサル、本番を通して自分に厳しく他人に優しい。それは正に、武道の精神に通じるもので、この役にぴったりだと思った」とコメント。対するキアヌ・リーブスは「撮影に入る前に、真田さんが『この作品のビジョンは、シンプル&ディープ』とおっしゃったんです。その言葉が指針となって、わたしを支えてくれました。また、人間味にあふれて強いという驚くべき大石像を作り上げたすばらしい俳優だと思う」と話した。

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