檀れいがフジテレビで初めて民放連続ドラマの主演を務めることが決定。今までの連ドラ主演作では、苦難を堪え忍ぶ女性を演じてきたが今回は初の刑事役として相手をしつこく追い込んでいく役を演じる。檀演じる変わり者の警部補とは相容れない堅物の警部役には稲垣吾郎。 檀とは初の顔合わせとなる。
檀演じる福家警部補は周囲からは浮いているものの、推理能力は並外れており、他の人間は気づかない事件解決の糸口を見つけることができる。また、疑問を感じたら上司の言うことも聞かず、とことん追究。特徴は「あともう一つだけ聞きたいことが…」としつこく詰め寄ること。檀は今回の主演決定について「これまでは耐える女が多く、キャリアウーマンといった役の経験が少なかったのですが、今回は男の人に交ざってガツガツ仕事する女性という役。そこがうれしいです。普通の刑事ドラマと思ってご覧になるとちょっとビックリするかも知れません。ふたを開けてみないと分からない、一風変わった女性刑事なので楽しんでやりたいと思います!」と新たな役づくりに意欲をかき立てられている様子。
企画の水野綾子は檀の起用について「テーマは“見たことのない刑事ドラマ”です。だから刑事ドラマの主人公から遠いイメージの方、かといってコメディー作品ではありませんのでリアリティーの感じられる方であることが大切でした。原作の福家はあまり意識しないでドラマ版福家、ということでイメージしました。檀さんと言えばCMの清楚でかわいらしい、いわば男性が夢見る女性というイメージがあるかと思いますが、このドラマの主人公としての福家像は、“犯罪を憎み、真相解明のために自分の足を使って必死にアナログな捜査をするような刑事”であり、刑事役は初めてでもある檀さんは理想の福家です」と語る。
一方、そんな福家とは全く違ったタイプの堅物警部、石松を演じるのが稲垣吾郎。フジテレビの連続ドラマは「ハングリー!」以来約2年ぶりの出演となる。自分の指示を完全無視し好き勝手に捜査するものの結果的には手柄を立ててくる福家が部下になってからはプライドもずたずたにされている。一方で福家の手柄が自分の手柄にもなるため、うまく泳がせている一面もあるなど謎めいた興味深い人間を演じることとなる。
稲垣との共演について檀は「最近、映像を通じて稲垣さんのいろいろなお顔を拝見していますので、今回どんな上司を演じてくださるのかとても楽しみです。稲垣さんが私の顔を見ていやだなーとため息をつくような刑事をやりたいと思います」と語った。そんな言葉を受けて稲垣も「こちらこそが楽しみです。檀さんこそ、“こんな人”と一言で言えない方です。木村くん(木村拓哉)の映画『武士の一分』で強烈な印象を残され、こんな人がいたんだと思いました。いろいろなお顔が見られるのがこちらこそ楽しみです!」と期待を寄せた。また、鑑識なのに福家にいろいろなことを頼まれてしまう鑑識係・二岡役に柄本時生が決定した。
このドラマは、変わり者の女性が主役であることに加え、もうひとつの魅力は「倒叙ミステリー」という形式をとっているところ。倒叙ミステリーとは「刑事コロンボ」に代表されるように、番組冒頭で犯人と犯行過程を知らせた上で事件が解決される様子を描いていく形式。「読み始めると止まらなくなるので手を出さないようにしている」と語るほどミステリーが大好きと語る檀れい。そんな檀が魅力的な共演者たちとともに、これからは視聴者が見始めると止まらなくなるドラマを生み出してくれることとなる。各話に登場する犯人たちはいずれも手強く個性的で魅力的な人物ばかり。福家vs犯人…強いキャラクター同士が丁々発止の攻防を繰り広げるこのミステリードラマは'14年1月、フジテレビ系火曜夜9時の枠でスタートする。
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