水嶋ヒロが、3年ぶりの主演復帰となることで話題を集める映画「黒執事」('14年1月18日・土 公開)の完成報告イベントが、11月20日、都内で行われ、水嶋ヒロ、剛力彩芽、優香、山本美月、大谷健太郎監督が登場した。
同作は、シリーズ累計発行部数1600万部を超え、世界42の国と地域で翻訳されている人気コミックを映画化したもので、万能にして完璧な執事が、女王の命を受け、主人と共に謎を解決していくというミステリー作品。「女王の番犬」として、表沙汰にできない事件の処理や、内密の諜報活動を行う幻蜂清玄伯爵(剛力)と、その執事・セバスチャン(水嶋)は、女王から「連続ミイラ化怪死事件」の解決するよう指令を受ける。謎を探るうち、犠牲者たちは皆、生前ある男と接触したことが判明。そんな中、新たな犠牲者が出て…といったストーリー。
3年ぶりの映画復帰となった水嶋は「こんなすばらしい舞台を用意してくださったスタッフの皆さまと、きょうの日をこれだけ華やかにしてくださった皆さまに感謝しています」と詰め掛けたファンにあいさつ。さらに、完璧な執事という役について「半年間、役作りに時間をかけさせていただいて、自分が思いつく限りのことを全てやらせていただきました。なかなか大変な半年間でした」と告白。そんな水嶋について大谷監督は「3年ぶりの復帰作で、プレッシャーも相当あったと思う。アクションシーンもあったので、その練習がすごくて『このままだと格闘家になってしまうんじゃないか!?』というくらいでした」と水嶋の意識の高さに感心しきりだった。
また、男装の麗人という難役を演じた剛力は「(実は女性だが)『男として生きていこう』という覚悟がある役だったので、どう男らしく見せていこうかとすごく悩みました」と苦労を明かした。一方、妖艶でミステリアスな役を演じた優香は「実年齢よりも上の役だったので、貫禄を出せるように頑張りました」と振り返った。
原作の大ファンだという山本は「(出演の)お話をいただいた時に、一番うれしかったのはわたしだと思います!」と思い入れたっぷりに話し、ドジッ子のメイドという役柄について「普段からコスプレしたりすることもあるので、メイド服を着て演じるというのがすごく楽しかったです」と告白。さらに、「演じたリンという役は、原作のメイリンというキャラクターをベースにしているんですけど、メイリンが実はスナイパーだったという件に心を打たれたということもあって、『そのシーンを表現するには、完璧なアクションシーンをやらなきゃいけないな』と思って必死に頑張りました。最初はマット運動もできなかったわたしが、2カ月前から練習して、本当にアクション頑張ったので見てほしいです」とこだわりを語った。
そんな中、司会者から撮影期間中のエピソードについて聞かれた水嶋は「表舞台から遠ざかっていたということもあって、撮影の合間にふと振り返ると、(剛力、優香、山本の)お三方が話しをされていて、その美しさに一瞬、異次元に迷い込んだような感覚に陥ってしまいました。表から離れていたから、一般の方と同じ感覚になっていたんでしょうね…(苦笑)。だから、話しかけるのにも勇気が出なかった」と明かした。そんな水嶋について、女性陣は「確かに最初は、ちょっとおどおどしてましたけど、すっごく現場を引っ張っていってくれました! クールなイメージがあったんですが、大笑いとかするんですよ(笑)」(優香)、「撮影の合間は、水嶋さんのおかげで温かいゆったりとした時間が流れるんですが、本番になるとセバスチャンのキリッとした感じになって、いい緊張感が流れました」(剛力)、「すごくほめ上手なんですよ。何かやるたびにほめてくれるので、何をやるにも自信を持ってできました」(山本)とそれぞれ絶賛。
最後に、水嶋は「美しい映像に映し出される独特な怪しい世界観、そして個性的なキャラクターたち、スリリングなミステリー、華麗で本格的なアクション。『2時間の内、どこを切り取っても、本当に見どころが詰まっている』と断言できるくらい豪華な内容となっています! 原作のファンでなくても十分に楽しめるエンターテインメント作品です。面白いです! ぜひ、観に来てください!!」とアピールした。
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