BS朝日で12月29日(日)に放送される「トム・ワトソン×北野武 奥深きゴルフ ~世界で戦うための戦略~ (仮)」(夜7:00-8:30 BS朝日)の取材会が都内ゴルフ練習場で行われ、番組ナビゲーターを務める北野武が記者陣の取材に応じた。
同番組では、100年を超える歴史を誇るゴルフのメジャートーナメント「全米オープン」と「全英オープン」をクローズアップ。舞台となる名門コースの魅力と、そこで繰り広げられてきた激闘の記憶を、実際にアメリカのペブルビーチゴルフリンクスでプレーしながら、“帝王”トム・ワトソンと北野武がトークを通して伝えていく。北野は「役者さんとかね、歌い手さんはうまくいかないとまずいって感じがあるじゃない。でも俺らお笑いだからね。空振りしようが、『あはは』で済むからね。結構いいショットしちゃうんだよね。だからそんなに気にしない」と帝王との共演に臨む心境をあらわに。
今回、ワトソンとの共演を聞いて「率直に、俺以外にいるだろ。俺じゃまずいだろと思った(笑)」と話す一方、「俺はゴルフがうまいわけでもないんだけれども、お笑いタレントでよくここまでこられたと思う、ありがたいことに。自分の憧れている人に接触を持って、気にしてもらうってことは自分の選んだ世界でありがたいなって」と感謝の意を表した。
最近になってゴルフを再開したという北野。「本当に“強い人”になれないスポーツだよね。野球とかは、ホームランを打てる素人はほとんどいないから、素人が(プロに)絶対に勝てない。だけどゴルフは、パターってさ、一切ゴルフやってない人でもとんでもなく長いの入れちゃうじゃん。力要らないし。でも、いくら練習しても入らない人とかもいて。プロは長いドライバー、300ヤードくらい飛ばさないといけない。これは絶対に素人は打てないし。だから、素人が簡単にできちゃうことも、プロにしか絶対できないこともあって、それに天候とかもついてきて、運もものすごいあるから。実力はあってもゴルフだけは、いくら強くても毎回は勝てない。それでも帝王とか言われる人はすごい実力者なんだろうね」とゴルフの難しさを分析した。
さらに、「歳を取ってくると将来(について)考えるじゃない。家族も相手にしてくれないし。ただ歩くだけより、ゴルフなら(ボールを)打って、精神的な要素がすごい出てくるゲームだから、自分の根性が丸見えになるところが面白い(笑)。将来はゴルフ場の近くに家を買って、朝一でゴルフに行って、仕事があれば行って、そういうのが面白いなって」と楽しげに将来像を語った。
「ワトソンとのラウンドで“コマネチ”などのギャグはやるか?」という質問に対して、「分かんないところでやってもしょうがない(笑)。『なんかあの人、変な動き始まっちゃったよ』ってなっちゃうしね(笑)。シャレで『飛ぶワトソン』ってクラブを作ったのね。それを何げなくそーっと持たせて『これで打ってくれない?』って言って『俺の飛ぶワトソンを使った!』っていういたずらはしてみようかな(笑)」と答え、さらにワトソンに聞きたいこととして「ゴルフを辞めようと思ったことはないのかとか、スランプに陥ったときの解消法とか。何がいけないって気がついたことはあるのか、それを直そうとして成功できたのかとか。自分で悪いことが分かってそれを直そうとしても、もっと悪くなっちゃうこともあるから。悪いのは悪いとして認めて、他のところで補うってことは芸能の中ではあるからね。スポーツはちょっと違うと思うから、素人の話をぶつけてみて、『これ正しいですかね』とか聞きたい」と、帝王との共演を心待ちにしている様子。
最後に、番組のキーワードである「世界でトップになる」ための資質について「俺の場合は、映画をやったり、いろんなことをやりながらここまで来ちゃったんでね。当たり前に言うと、自分の好きなことが仕事だってことに尽きるね」と回答した。
ゴルフ界のレジェンドと呼ばれるトム・ワトソンと、「世界のKITANO」として高い評価を受ける北野武。「世界でトップになるため」の“ビジョン”と“戦略”をどのようにつかんでいくのか、世界が認める2人のトーク&プレーは見逃せない。
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