テレビ東京系ほかで放送中の特撮ドラマ「衝撃ゴウライガン!!」で、超人・光人(ひかりびと)のショウを演じる粕谷奈美。初めての連続ドラマ、初めての特撮という初めて尽くしの現場に挑んだ粕谷に、撮影エピソードや心境を尋ねてみた。
――最初に話を聞いた時はどうでしたか？
オーディションで女子高校生のヒトミのお芝居をしたので、その役をやるのかと思って(笑)。大丈夫かなって心配していたんですけど、ショウ役と聞いて、戦隊の紅一点キャラなんだと思ってうれしかったです。雨宮慶太監督の作品は「牙狼＜GARO＞シリーズ」('05～'06年ほか、テレビ東京系ほか）を見ていて、この監督の作品をやるんだと思ったらドキドキわくわくしました。
――実際に演じてみてどうでしたか？
お芝居をガッツリやったのが初めてだったので、最初はもう自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃって…。思うように表現できないことが多くて、結構自分の中では混乱していましたね。
――現場はどうでしたか？
すっごく楽しかったです！ 私は現場で一番芝居経験が少なかったんですけど、キャストの先輩方にいっぱいアドバイスをもらいました。それに監督はもちろん、カメラマンさんや照明さんとか、普通の現場だったらお芝居に対して意見を出さないようなスタッフさんたちも言ってくれて。良い作品にしたいんだなって伝わってきました。半分冗談みたいな意見をポンポン出していて、でも「衝撃ゴウライガン!!」ってそれをやるのが許されるんです。みんなで作ってる感があって楽しかったです。
――具体的にはどんなアドバイスを？
「こういうふうにしたら面白いんじゃない？」ってことなんですけど、ショウは目立ちたがり屋だからそれを印象付けるために「もうちょっと胸元強調してもいいんじゃない？」とか、「スカートを上げてみてもいいんじゃない？」とか(笑)。
――ショウは女王様気質なところがありますが、粕谷さんと共通点はありますか？
メンタルが強いところとか、男性の中にいても負けずにどんどん前に行く感じとか、気の強いところとかは似てると思います。でもショウは根がすごく優しいんです。光人って表裏のない性格だから、ふとした時にその優しさがうかがえるんですよね。そういうところが好きだし、見習わなきゃなって思います。
――作品の世界観はどうでしたか？
「ゴウライガン」の世界は兆真界(ちょうしんかい)なんですが、この世界ってドラマ内でも全然明かされていなくて。でも素直で真っすぐな性格の光人たちを見ていると、平和でいい世界なんじゃないかなって思うんですよね。ドラマでは闇の部分もこれから少し出てくると思いますが、撮影が全部終わった私でもまだ兆真界の全ては知らないんです。
――ということはパート2の可能性も…
やりたいですね！
――プロフィルには趣味がアクションと書いてありますが？
ドラマが終わってから、ライ役のスーツアクターの秋山(智彦)さんのチームでアクションの練習に参加させてもらうようになりました。もしパート2があったときに、人間役もアクションができれば幅が広がると思うので。
――実際にスーツを着てみたりしましたか？
撮影が終わってからみんなで着させてもらいました。「これで動いてるのすごいな！」って思って。ショウはまだ身軽な方なんですけど、ガンとかめちゃめちゃ重くて。これでアクションやるって本当にすごいんだなって。あんなに動いてやっぱりさすがだなって思いました。
――粕谷さんとして今後の目標はありますか？
「ゴウライガン」を撮影した3カ月間は、スタッフさんやキャスト同士のコミュニケーションの取り方とか、お芝居以外も学ぶことが多かったので、これからの現場で生かしていきたいです。そういう空気ってお芝居にも出ると思うので、もやもやしてるところでもどんどん意見を出して、現場での自分の存在感をちゃんと出していきたいですね。アクションを始めたので、刑事物とかアクション系のお芝居もやってみたいなって思います。
――今後の「ゴウライガン」の見どころを視聴者の方々に教えてください。
今はまだコメディー要素が強くて面白いんですけど、「地球滅亡まであと100日」という設定があるので…。そこがどうなっていくのかを気にしつつ、楽しんで見てほしいなって思います！
【これからのあらすじ】11月29日(金)放送の第9話では、“若林シンジ”として行動しているジン(若松俊秀)が、生業であるレジャー開発の社長業で頭角を現し始める。しかし、関わる事業を全て潰していくことを神崎ルリカ(壇蜜)は疑問に思う。一方、光玉の一件でライ(標永久)たちに頭の上がらないゴウ(加藤貴宏)は、舎弟がやる仕事を押し付けられ憤慨する。
12月6日(金)放送の第10話では、光玉の件がライたちのチクリによって真界皇にバレ、ゴウは叱責されてしまう。1000人兵が地球に到達する前にリンを探し出す決意を固めるゴウたちだが、そこに先輩光人が助けを求めて現れる。
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