テレビ東京で、'14年1月2日(木)夜6時より放送する開局50周年特別企画「新春ワイド時代劇『影武者 徳川家康』」の制作記者会見が、11月27日に都内で開かれ、西田敏行、観月ありさ、山本耕史、名取裕子、高橋英樹が出席した。
同局で、昭和54('79)年から毎年1月2日に放送している娯楽時代劇は、今回で36作品目。徳川家康(西田)が関ケ原の戦いで暗殺され、担ぎ出された家康の影武者(西田・2役)が、やがて時代を動かし264年続く徳川太平の世をつくっていくというストーリー。原作は隆慶一郎の「影武者 徳川家康」(新潮文庫刊)。主題歌は平原綾香の新曲「What I am –未来の私へ-」(ユニバーサルミュージック/NAYUTA WAVE RECORDS)。
今回の登壇者の他にも、及川光博や高橋光臣、谷村美月、中村雅俊(特別出演)、内藤剛志、高地優吾(ジャニーズ Jr.)らが出演し、京都の松竹撮影場で撮影が行われている。
西田は「これまで(新春ワイド時代劇に)4作ほどに出演させていただいておりますが、今回は非常にフィクション性、娯楽性の高い時代劇。おせちを食べながら、おとそを飲みながら見てほしい」と話した。今回の役どころについては、「ビリヤードでいえばスリークッションですから、自分に自信がないとなかなか(笑)」と、“家康を演じる別人を演じる”という複雑な芝居を楽しんでいる様子だった。
家康から最後まで愛される側室役の観月は、西田と「いつも心に太陽を」('94年、TBS系)以来、20年ぶりの共演となり、「(当時は)10代だったので、まさか西田さんの側室役をするとは思いませんでした。西田さんに身を委ねてお芝居させていただいて、すごく楽しかったです」と感慨深げに振り返った。西田は「ほんとに立派になられたなぁ。もう貫禄すらついて…非常にやりやすかったです。僕の方が委ねました(笑)」と観月を褒めちぎった。
自らを「時代劇大好き人間」と話す高橋は、「時代劇をやってる時はうれしくてうれしくて、楽しくて仕方ない」と笑顔。お気に入りは1シーンだけある西田とのカットで「(西田は)名優ですからね。やってて楽しかったです」と話すと、西田は「時代劇と言えば、高橋英樹さんの代名詞。この作品の大きな重しになってくださっていると思います」と返し、互いを称え合った。
10年ぶりの時代劇という名取は、「(豊臣秀頼の母である)淀君の重みを出そうと思ったら、体重だけが重くなってしまって…2枚ほど戸板を割ってしまいました(笑)」と会場の笑いを誘い、家康の三男・秀忠役の山本も、「敵対している役なので現場でくすりとも笑ったことがない」と話しながらも、西田が撮影中に挟み込むアドリブに「心の中で大爆笑している」と告白するなど、現場の和やかな空気が伝わってくる会見となった。
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