ペンギンのバニラが飛行機と“オトモダチ”に!! 

2013/12/20 12:37 配信

芸能一般

「バニラのオトモダチ」の共同プロジェクトの記者会見より。ペンギンと飛行機の形の調印書を用いて調印式が行われた

バニラエアとすみだ水族館が、バニラエア就航開始を記念し、互いに心地よいサービスの提供を目指すという「バニラのオトモダチ」共同プロジェクトの記者会見が12月19日に東京・すみだ水族館内で行われた。会見には、バニラエアの代表取締役社長・石井知祥氏とすみだ水族館の館長・田海雅彦氏が登壇した。

バニラエアの石井社長は、今回のプロジェクトのきっかけについて「私共の社員が“バニラ”と付く名前のペンギンをこのすみだ水族館で見つけて(それを機にすみだ水族館に)お話を申し上げた」と明かし、「ペンギンはこの水族館でも一番の人気者です。非常に皆さまから愛されている動物です。私共バニラエアもぜひ皆さまに愛される航空会社になりたいということでこのプロジェクトを発足しました」と同プロジェクトへの思いを語った。

すみだ水族館の田海館長は同プロジェクトの縁となったペンギンのバニラについて、「私共の(水族館の)ペンギンの中にちょっと気が弱くてなかなか餌が食べられないバニラという子がおりまして、その“バニラ”をキーワードに(バニラエアと)一緒に組ませていただくことになりました。バニラはおそらく飛行機を友達に持つ、世界で唯一のペンギンじゃないかと思います。たぶん今も心強く思っていると思います!(ペンギンの水槽の前で)…私はバニラが今どこを泳いでいるかすぐには分かりませんが(笑)」と紹介し、会場を和ませた。

最後に、マゼランペンギンの餌やりが披露された。バニラは、すみだ水族館で飼育されている46羽のペンギンの中で一番小さいペンギンの女の子で、餌の時間には他のペンギンに餌を横取りされてしまうほど気が弱い。餌場に飼育スタッフが登場すると、悠々と泳いでいたペンギンたちが餌を求めて一斉に集まり出す。健康管理としてどのペンギンがどのくらいの量を食べたのかを記録するため、餌を食べたペンギンの名前を飼育スタッフが次々と呼ぶ中、バニラの名前だけがなかなか出てこない。バニラが餌のアジを求めて何度もやって来るが、あともう少しでというところで他のペンギンにアジを奪われてしまうのだ。そのたびに会場から「あー!! もう少し!」「惜しい!!」という声が聞こえ、会場全体がバニラの応援ムード一色に! 小さなバニラが横取りされてもアジを求めて何度も挑戦するひたむきさがとても愛らしく、多くの観客の心をつかんでいた。

「バニラのオトモダチ」共同プロジェクトは、バニラエアとすみだ水族館のスタッフが、ペンギンのバニラをきっかけにお客様とのコミュニケーションのとり方などについて意見交換を行い、異業種交流の中でより良いサービス提供の向上を目指すというもの。12月20日(金)~'14年3月31日(月)の期間まで、さまざまなプロジェクトが行われる予定。