'14年正月放送! オリジナル本格時代劇「鬼平外伝 老盗流転」で主演を務めた橋爪功にインタビュー!!

2013/12/30 05:00 配信

ドラマ

昨今の時代劇について熱く語る橋爪功(C)2013 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

CS放送の時代劇専門チャンネルが'10年より制作を行っている「鬼平外伝」シリーズ4作が、'14年1月1日(水)~4日(土)に連日放送される。今回、1月4日(土)の最新作「鬼平外伝 老盗流転」で主演を務める橋爪功に、石原監督とのエピソードや時代劇に対する思いを聞いた。

「鬼平外伝 老盗流転」が、フィルムでの撮影だったことに対し、橋爪は「石原監督は元々カメラマン出身の方ですから、そういう意味でのこだわりはあったんじゃないですかね。フィルムってやっぱりものすごい奥行きが違いますし、本当に味がありますよね」と話し、「時代劇は特にフィルムが向いているのかもしれませんね。時代劇って“陰影の妙”に魅力がありますし、それを表現するためのノウハウとか、特に京都の撮影所の人たちはいっぱい持ってるはずですよね。でも、フィルムをまわす人も少なくなってきちゃうし、職人気質のスタッフも減ってきて、ちょっと危機感はありますよね」と、今後の時代劇に関わる後継者不足を嘆いた。

また、石原監督については「役者が良くなるのも、悪くなるのも監督次第。映像ってやっぱり基本的に監督のものだと思いますね。その点、石原監督は現場に入ったら、もういきなり石原ペースになっちゃう。役者は余計なことを考えず任しとけと。石原監督はそんな心持ちだったと思いますよ。だから初日から心地良かったです」と、石原監督に全幅の信頼を寄せた。

最後に橋爪は「昔は制作のテンポが速い時代劇が多かった。そのテンポの中で工夫も生まれるし、面白いものもできる。そういう時代劇を取り戻してほしい。今後もオリジナル時代劇には出演したいですね」と時代劇に対する思いを語り、「フィルムで撮影をしたということもそうですが、京都撮影所のノウハウやベテランスタッフの腕の良さが詰まっているので、久々にわくわくする映像に仕上がったと思います」と納得の様子だった。

最新作「鬼平外伝 老盗流転」は、二人の元盗賊が35年ぶりの再会を果たすことで、それぞれの人生、運命が大きく流転していくさまを描く。仲間の裏切りに遭い、命を狙われる身となった盗賊、黒塚の駒吉(橋爪)と水鶏の松蔵(國村隼)は、お互いの身を案じながらも「これからは、道で行き会っても赤の他人だ」という言葉と共に別れを選ぶ。それから35年もの時を経て、偶然にも江戸で再会を果たした時、松蔵が妙な話を口にする。