山田太一が“真の家族愛”を描くSPドラマ「時は立ちどまらない」が放送!

2014/01/14 06:00 配信

ドラマ

山田太一が2つの家族の崩壊と再生を描くドラマスペシャル「時は立ちどまらない」が放送!(C)テレビ朝日

'11年3月11日に発生した未曾有の災害“東日本大震災”を背景に、家族の崩壊と再生を描いた山田太一脚本のドラマスペシャル「時は立ちどまらない」(テレビ朝日系)が、2月22日(土)に放送されることが分かった。中井貴一、樋口可南子、柳葉敏郎ら豪華キャストが出演し、開局55周年記念作品としてテレビ朝日が総力を挙げて制作する。同局の内山聖子プロデューサーは「“絆”や“優しさ”、“助け合い”…さまざまなドラマが震災にはありましたが、山田先生が描くものはそのどれもと種類が異なり、非常に生々しく、哀しくそれでいておかしい、リアルな人間の姿がそこにはあります。見てくださった方はきっと意外な驚きと、予想していなかった感動に包まれると思います」と力を込めた。

同作は、“不器用な人たち”を主人公に据え、人間のさまざまな生き方を掘り下げていくストーリーに定評のある脚本家・山田太一のオリジナル脚本で、山田が「まだそんなに老けてはいない」('07年)以来、約7年ぶりにテレビ朝日のドラマを執筆した作品だ。「終りに見た街」('05年、テレビ朝日系)以来の山田作品への出演となる中井のほか、柳葉、樋口、黒木メイサ、神木隆之介、岸本加世子、倍賞美津子、渡辺大、吉行和子、橋爪功ら日本を代表する実力派俳優たちが顔をそろえ、温かくて優しい“家族”を熱演。中井と樋口は初めての夫婦役となるが、東北弁で息の合ったやり取りを披露した。また、味わい深い演技を見せるベテラン勢に支えられ、黒木や神木ら若手も果敢に山田作品に挑戦。総勢10名が勢ぞろいした両家の顔合わせのシーンでは、数十分に及ぶ“長回し”(=細かくカットせずに長い間カメラを回し続ける撮影手法)での撮影も行われるなど、確かな演技力を持つ名優たちならではの実力を見せつけた。

物語の舞台は、東北のとある海沿いの街に住む西郷家と浜口家。西郷良介(中井)と麻子(樋口)の一人娘・千晶(黒木)が、浜口克巳(柳葉)と正代(岸本)の長男・修一(渡辺)と結婚することになり、2つの家族は初めての顔合わせをすることになる。ところがその5日後、東日本大震災が発生。地震、そして津波が街を襲い、2つの平凡な家族の運命を変えてしまう。大震災がなければ結ばれて親戚になるはずだった、“親戚寸前”の2つの家族。だが被災し、祖母・いく(倍賞)、正代、修一という3人の家族の命と財産、そして家までも失った浜口家と、何一つ傷つくことなく家族も家も無事だった西郷家。両家の面々にあらためて複雑な思いが生まれていく…というストーリー。山田はそれぞれの感情の移ろいを細やかな視点で優しく、激しく、ときにユーモラスに描写する。“ただ励ますだけ”のドラマではなく、被災した人々の心に寄り添いながら希望の灯を届ける。山田ならではの視点で、復興を目指す東北の人々を描くと共に、寒い冬に苦しむ被災者を後押しするような温かな作品となっている。

日本を代表するヒットメーカー・山田の作品に参加した感想を、「21歳のときから山田先生の作品に出演させていただき、最初はがむしゃらに芝居をしていたのですが、経験を積めば積むほど、山田先生の本は難しいなとしみじみと感じるようになってきました。年を経て山田作品に携わるたびに、背筋がピンと伸びる思いです」(中井)、「とにかく久々に新人のころのように大緊張しました。山田さんの作品は、きれいごとではすまない本音のせりふが時々現れ、演じていてもドキドキする瞬間があります。でも、どこか“こんな事言えるって気持ちいい”という感覚があるのも事実。ちょっと相手との関係に踏み込んだ快感と痛みがあります」(樋口)、「先生の作品は出来上がったときの“妙”というか、完成したとき“こんな風になるのか!”とマジックのように驚かされるものがあり、役者として毎回、挑戦して良かったと思わせてくださいます。今回もそれに身をゆだね“まな板の上の鯉”の思いで演じました」(柳葉)と、それぞれ明かした。