初回14.2%という好スタートを切った「福家警部補の挨拶」(フジテレビ系)の第4話ゲストが確定した(視聴率はビデオリサーチ調べ。関東地区)。今回、殺しに手を染めるのは片平なぎさ。片平は、父親から引き継いだ銘酒の味を守るため殺人を犯してしまった酒造会社社長役を演じる。「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車シリーズ」の葬儀社社長・石原明子など犯人を追い詰める役の印象が強い片平が、珍しく犯人役を演じることとなった。片平自身も「犯人役は数少ないので、楽しんではいけないですが役者としてはどちらの側も演じられる人間でありたいと思います。心のどこかで楽しんでいる面もありますね」と語っている。犯人が先に視聴者に明らかにされる倒叙ミステリーという形式をとっていることで「感情表現をあからさまに行ってしまうと視聴者の方々が“福家警部補に悟られないのはおかしい”と思ってしまうでしょうし、かといってひょうひょうとしていられるほど極悪犯でもないし」と悩みつつ演じていたことも明らかにした。
片平が演じるのは谷元酒造社長、谷元雫。彼女は先祖から受け継いだ酒「月の雫」を守り抜くため犯行に及んでしまう。谷元酒造は一切の妥協を許さず、効率よりも品質にこだわり続ける酒造りで一目を置かれてきた。最近は佐藤酒造から徹底した値引き攻勢に遭い谷元酒造の経営は逼迫。佐藤酒造社長、佐藤一成は谷元酒造を窮地に追い込み吸収合併してしまおうともくろんでいたのだ。そんな佐藤を雫は自分の酒蔵へと誘い出し…。
今回、谷元と主人公・福家(檀れい)の関係性に注目。敵対関係に陥るというよりも『男性社会で闘いながらも、自分の信念のもとプロとしての仕事に徹する』という面で互いに共感を覚えるような部分が。片平も「福家は一つのことに真っすぐで、好奇心が前へ前へ向かっている女性。自分を追い詰める相手でありながらかわいい人だという思いを雫は抱いてしまったりする」と分析している。初共演を経て片平が檀本人に抱いた感想も福家へのそれと共通するところがあったよう。「とても真面目で努力家ですてきな女優さんですね」と共演を大いに楽しんだ様子。さらに「福家のラストシーンのせりふが大好きです。これは雫ではなく、片平なぎさとしての思いですが、このシーンがとても楽しみです」という。福家は谷元と酒を酌み交わすなど独得の関係性を築きながら次第に谷元を追い込んでいく。過去3回とはまたひと味違った福家と犯人の駆け引きが楽しめる第4話は2月4日(火)夜9時より放送される。
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