東日本大震災で店を失った“流され寿司”職人の再出発にサンドウィッチマンらがエール!

2014/01/25 10:00 配信

芸能一般

東日本大震災からの再起を目指す寿司職人兄弟に密着したサンドウィッチマン

TBS系では、東日本大震災の津波で店を失った寿司職人の兄弟が、店の再オープンに向けて奔走する姿を追うスペシャル番組「これが東北魂だ あの味をもう一度!気仙沼寿司物語」を1月26日(日)の昼4:00から放送する。

TBC(東北放送)制作の同番組では、宮城・気仙沼で店を営んでいた寿司職人の鈴木真和さん(40歳)・和洋さん(38歳)兄弟に、同じく宮城出身のサンドウィッチマンが密着。さらに、再出発に向けて動く鈴木さん兄弟を、サンドウィッチマン、ウド鈴木、春香クリスティーンが、お米や魚介を調達するなど、それぞれの形で応援する。

東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼。店を失った鈴木さん兄弟は、傷つき、悩みながらも“流され寿司握り屋衆”というグループを仲間たちと結成した。北は北海道から南は九州まで、彼らは全国各地の依頼者の元に出向いて寿司を握り、東北の現状や魅力を伝えながら腕一本を武器に奮闘。また、彼らが震災直後に頼った東京・四谷の店では、“流され寿司”職人として働きながらも「自分の店をもう一度持ちたい」と考えていた二人にとって、その後の人生を大きく変えるほどの絆が生まれた。多くの支援を受けて「支え続けてくれた人たちのためにも再び気仙沼に店をオープンする」と恩返しを誓った兄弟は、店の再建に奔走する。

そんな、“流され寿司”職人を応援したいと考えたサンドウィッチマンは、極上のシャリを届けようと、宮城・栗原の瀬峰農場へ。そこは、究極の循環型農業を実践する農場で、日本農業大賞を受賞するなど全国的に注目を集めている米どころ。田植えや稲刈りなど米作りに励むサンドウィッチマンだったが、それは彼らの想像をはるかに超える厳しい重労働だった。

一方、ウド鈴木は、寿司店の復活に欠かせない、地元で獲れる新鮮なネタを探すことに。豊富な魚介類が獲れる気仙沼では、アワビ、フカヒレ、メカジキなどが有名。ウドは“流され寿司”職人の再出発へのはなむけに、極上ネタを求めて気仙沼を巡る。また、春香クリスティーンは、“流され寿司”職人を支援してきた恩人や三陸との絆を見守り、多くの人にそれを広めるために新聞作りを始める。

そして2013年の年の瀬、鈴木さん兄弟の店“新富寿し”は、再オープンに向けての準備が佳境を迎えていた。急ピッチで行われる作業の中、彼らを支援してきた人々が店に集まってくる。果たして、二人は無事に店をオープンすることができるのか!?

収録を終えた一同と畠山督プロデューサーが、番組の見どころついて、それぞれメッセージを語ってくれた。

「震災直後は寿司が握れなくなるという状況にまで陥った彼らが、こうやってまた自分の店を気仙沼で持とうと、美味しい寿司を握ることが出来るようになったというのは大きな一歩だと思います。コメ作りは田植えも稲刈りも大変で、田んぼにはカエルもヒルもいました。『田んぼの中にはヒルがいるから気を付けてね』と言っている人が素手で作業をやっていて『何回も噛まれたことあるよ』なんて言うから、手袋つければいいのにって思いましたね(笑)」(サンドウィッチマン 伊達みきお)

「お店は流されたけど腕は流されていないという心意気、魂がものすごく伝わってきました。港に船がものすごく増えていてそれも感動しましたね。マイナス面もあったと思うのですけど、“気仙沼”という名前を何とかプラスに出来るように頑張ってほしいなと思います」(サンドウィッチマン 富澤たけし)

「いろんな工程や流通、皆さんの尽力を知ると、フカヒレにもっとひれ伏すかもしれません(笑)。今日フカヒレって聞いたら、食べる前に幸せな状態になっていました。テンションが上がるというか、そういうものがフカヒレ、メカジキ、アワビにはあります。僕もそういう芸人になりたいですね。『ウド鈴木』と名前を聞いただけで『えっ、ウドちゃん!』とみんなが笑顔に元気になれるようなそういう存在(笑)」(ウド鈴木)

「本当に人、出会いを大切にしている大将たちだからこそ復興に向かうことができたのかな、と思います。今回食べて美味しかったもの、フカヒレ、メカジキ、マグロ…どれも食べたことのない食感。フカヒレ以外は食べたことのあるネタのはずだけど、詰まっている想いというか、皆さんの話を聞いて、関わる人たちの笑顔を想像出来ていろんな人の想いがここにある1つのネタの中に感じられたからではないでしょうか」(春香クリスティーン)

「東日本大震災後のふるさとの再生、活性化に強い想いを持ったパワーある人々が登場します。津波によって店を流された寿司職人グループ『流され寿司気仙沼握り屋衆』メンバーの復活劇を通して、宮城の豊かな食材と東北人の不屈の魂を描きます。あの日から間もなく3年。一歩一歩ではありますが、着実にかつての賑わいと元気を取り戻しつつある被災地の今を感じてください!」(畠山督プロデューサー)