映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」の公開記念舞台あいさつが1月25日に都内で行われ、主演の西島秀俊と監督のキム・ソンス氏が登壇した。
同作は、司城志朗のミステリー小説「ゲノムハザード」をキム・ソンス監督が映画化したアクションサスペンス。何者かに記憶を“上書き”された天才科学者(西島)が、警察を名乗る男たちに追われながら、5日後に全ての記憶が消えてしまうまで真実を追う姿を描く。
本作で天才科学者と普通の会社員という二つのキャラクターを演じている西島は、キム監督が「二つの人格を演技しなくてはならないので、すごく負担があったんじゃないかなと思います」と語るほどの難しい役柄に挑戦。西島は演じてみて「本当に撮影はすごく大変でした。監督はご覧の通りすごく真面目な方なので、全然OK出してくれないし(笑)。何回も何回も『いや~良かった! もう1回』って、これがもう口癖で、どのテークも10回、20回平気でやっていたので、思いのこもった1カット1カットになったんだなと思います」と撮影時を振り返った。
キム監督は「今回の撮影を一緒にすることで、西島さんが素晴らしい俳優さんで、素晴らしい男だと感じました。監督と俳優という関係性よりは、良い友達というような感じでした。楽しく映画をつくることができました。なので、いつの間にかもうちょっといじめてやろうという気持ちが生まれたんですけど(笑)、それで『もう1回』っていうことをよく言っていたような気がします」と告白し、絶妙な掛け合いを見せて会場を沸かした。
また、本作で話題を呼んでいる西島のアクションシーンについて、キム監督は「映画の撮影中に西島さんがけがをしたらいけないという気持ちでしたので、スタントマンを常に待機させていましたが、西島さんは観客の皆さんにも自分が感じているハラハラドキドキ感を本当に感じてほしいという気持ちがあって、本当に全部本人がやったんです! わたしはいじめる(!?)っていうのを満喫しました(笑)」と明かした。これを受けた西島の「僕もつらいの好きですから!」という爆弾発言(!?)に観客から笑いがこぼれると、「いや、撮影現場でですよ!」とあわてて自身をフォローする場面も。
さらに、司会者から本作の映画のコピー「誰もが僕を騙している―!」に掛けて、「もし、愛する女性が自分をだましていたと知ったら、自分はどうすると思いますか?」と問われると、想定外の質問だったのか、西島は「えぇっ!?」と動揺したような驚きの声を上げて会場から笑いを誘った。だが、すぐに「そうですね。事情を聞いてできるだけ許したいですよね」と答え、寛大な大人の対応に会場から盛大な拍手が送られた。
最後に、西島は「アクション満載で楽しめます。サスペンスもすごく複雑で面白いエンターテインメント作品です。難しいことを考えずに映画を見てください」と締めくくった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)