1月26日に「第35回ABCお笑いグランプリ」が開催され、若手芸人665組の頂点に天竺鼠が輝いた。
同グランプリは「ABCお笑い新人グランプリ」として'80年にスタート。関西で活動している結成5年以内のコンビに限っていた出場資格を'12年にリニューアルし、デビュー10年以内で全国で活動している全ての若手ピン芸人・お笑いコンビ・お笑いグループにまで拡大。同時に大会名を「ABCお笑いグランプリ」に変更した。歴代のグランプリ受賞者にはダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーらが名を連ねている。
ことしの決勝には予選を通過した10組が出場し、それぞれ100点の持ち点を有する5人の審査員(キャイ~ン・天野ひろゆき、130R・板尾創路、木村祐一、大平サブロー、久本雅美)が見守る中、予選順位が低い順に4分間のネタを披露した。予選を6位で通過した天竺鼠は教師と不良学生に扮した学園コントで審査員の心をつかみ、500点満点中483点を獲得。最後に登場した予選1位通過の学天即は7点及ばず、天竺鼠が第35代グランプリを手にした。
天竺鼠は'03年4月に鹿児島出身の川原克己と瀬下豊で結成。'04年にプロデビューし、'09年の前身の「ABCお笑い新人グランプリ」では最優秀新人賞も獲得している。受賞後の会見で瀬下は「僕ら2月28日(金)をもって、5up劇場(大阪・難波にある、若手が多く出演するお笑いの劇場)を卒業するんですけど、今回は(大会の出場者が)卒業メンバーばっかりやったんですよ。劇場ではトップでやっていたので、本当に(グランプリを)獲りたかったんです。(予選)6位っていうのでちょっと厳しいかなと思っていたんですが、高得点が出てすごく驚いたのと、本当にうれしいという思いで最後まで逃げ切れたので(天竺鼠は5番目にネタを披露)、今は胃がむちゃくちゃです」と喜びを語った。
さらに、'09年の「ABCお笑い新人グランプリ」で受賞したときと比べ、「あの時も、もちろんうれしかったんですけど、勢いでパアッと取った感じがしまして。今回はすごい自信があって、しっかり取れたなという実感があります」(瀬下)、「前の受賞の時は、やりたいことをやり遂げるだけやったんですけど、今回はその上で賞を獲りにいきました」(川原)と振り返り、5年間での成長ぶりを見せた。
賞金300万円の使い道について「7年前に結婚したんですが、結婚指輪をやっと買えるのと、あと借金が全部なくなるということです。だから、嫁がテレビの前で一番喜んでると思います」(瀬下)、「猫を3匹飼ってるので、いつもよりおいしいご飯を食べさせてあげたい」(川原)と思い思いにコメントした。
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