スタジオジブリも超一流ホテルもとりこに!? 広島が世界に誇るオンリーワンの伝統技術に迫る!

2014/02/01 10:00 配信

芸能一般

「世界が知りたいニッポンの技~美と食の匠たち…ひろしま篇~」で谷原章介や阿川佐和子らが、広島の伝統技術が生み出す“優れモノ”を紹介

TBS系では、広島生まれの“オンリーワン”&“ナンバーワン”の伝統技術に迫るスペシャル番組「世界が知りたいニッポンの技~美と食の匠たち…ひろしま篇~」を2月2日(日)の昼2:30から放送する。

世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が'13年に発表したデータでは、外国人に人気がある日本の観光スポットとして、第1位に広島平和記念資料館、第4位に厳島神社が挙げられた。外国人旅行客の間でブームになっている広島は、観光分野として知名度が高く、さらに、世界に進出する数多くの伝統技術を生み出している。RCC(中国放送)が制作する同番組では、日本の誇る伝統技術が、さまざまな“優れモノ”を作り出す現場に潜入。谷原章介ら広島にゆかりのあるタレントが、“優れモノ”に込めれられた物語や、作り手の姿を紹介していく。

谷原が訪れたのは、筆の生産で知られる熊野町。'11年、熊野の化粧筆が国民栄誉賞の記念品として“なでしこジャパン”に贈られ、熊野筆は全国的に有名になった。しかし、熊野では化粧筆だけが作られているわけではなく、アニメを描く画筆も作られている。スタジオジブリで使われている画筆の7割は熊野産で、公開中の映画「かぐや姫の物語」でも、美術監督はほとんどの画を熊野筆で描いたという。CGアニメ全盛のいま、アニメーターたちを満足させる画筆を完成させるため、職人はさまざまな創意工夫をこらしている。職人の技を見るため、筆工房を訪ねた谷原は「職人のお母さん方が元気で、とても真面目に良いモノ作りをされています。その姿勢からプライドを感じました」と語った。

続いて、デーモン閣下が広島の小さな会社・歴清社へ。ここで作られている金色に輝く壁紙は、ホテルオークラ、ホテルニューオータニ、シンガポールのマリーナベイサンズなど、世界の一流ホテルを華やかに彩っている。実は、これらの壁紙で用いられているのは、金ではなく金色の真鍮箔。紙を変色させずに輝きを保つ技術は、創業者が生み出したもので、100年以上経った今でも世界で通用している。「広島にこんな金色の箔があったなんて驚いた! 吾輩は豪華なの好きである。発注しようかな」と語るデーモン閣下が、その唯一無比の技術と、技術を受け継ごうとしている職人たちに迫る。

グラスビーズの生産で日本一を誇る会社・トーホーでは、アンガールズが職人に弟子入り。有名ブランドバックやウエディングドレスの装飾に使われているトーホーのビーズは、9割が海外に輸出されており、その品質は世界最高峰と評判。'13年の12月には東京・下北沢に初の直営グラスビーズジュエリーショップを開店し、目立たない存在だったビーズにスポットが当たり始めている。小さなガラス粒を作る工程を目の当たりにし、機械化できない技術を体験したアンガールズの二人は、それぞれ「ビーズのアクセサリーはオシャレ! 奥さんが喜ぶ!」(山根良顕)、「熱して引っ張って熱して洗って…小さなビーズの手間はスゴイ!」(田中卓志)と、その美しさや技術に魅了されたよう。

幼少時を広島で過ごした阿川佐和子は、お好み焼きの魅力を紹介。お好み焼きがソウルフードとして根付く広島市は、一世帯あたりのソースの年間消費支出額が全国で最も多い。広島のお好み焼きのルーツは、昭和初期に駄菓子屋で売られていた子供向けの“一銭洋食”で、戦後に露店で売られるなどして進化してきた。“広島風”には専用ソースが欠かせず、地元メーカー・オタフクソースがコクのあるまろやかな味を開発したことが、お好み焼きを広める一因となった。「キャベツ、豚肉…素材の味をそれぞれ生かすお好みソースはサスガ! 広島のソウルフードってホントおいしい」と、お好み焼きを愛する阿川が、専用ソースが生み出された背景や、オタフクソースがお好み焼き文化を広めた戦略を探る。

また、国生さゆりはフリーズドライ商品を開発する福山の天野実業へ。ことし東京・丸の内にオープンした商業ビル“KITTE”には全国のふるさと産品を紹介するスペースがあり、広島を代表する故郷産品として、お好み焼きやもみじ饅頭ではなく、天野実業のフリーズドライ商品が紹介された。お湯を注いでわずか“10秒”で食べることができる商品が次々と開発され、それらは今や日本の食卓を支える存在にまで成長。“10秒”にこだわった開発者の思いや、新製品開発の裏側を追った国生は「こんなモノまでフリーズドライにできるなんて! 味はもちろん風味まで損なわないのがスゴイ!」と感想を語った。

ほか、広島東洋カープの前田健太投手も出演する。