「神様のカルテ2」櫻井翔が見せた“人を殺す顔”

夏川草介の同名ベストセラー小説の映画化第2弾「神様のカルテ2」(3月21日金曜公開)の完成披露会見が、1月30日に都内で開かれ、主演の櫻井翔、宮崎あおい、藤原竜也、濱田岳、吹石一恵、市毛良枝、柄本明、深川栄洋監督が登壇した。

本作は、'11年に公開された映画「神様のカルテ」の続編。櫻井扮する医師・栗原一止が、旧友の医師との再会を機に、友情、愛情、仕事、そして“人間らしく生きる”ということに直面するヒューマンドラマ。櫻井と宮崎は再び夫婦役で共演。藤原、濱田、吹石、市毛は本作からの参加となる。

最初に、主演の櫻井が本作について「前作で、悩み、苦しみましたので、今回の話が来た時は相当悩みました。ただ、完成した作品を見て、参加させていただいて本当に良かったなと思います。とてもすてきな作品ができあがったのでどうぞよろしくお願いします」と手応えを感じている様子を見せた。

深川監督は、「(続編を作るというのは難しいことだが)新しい世界を、新しい地図を広げながら映画を作っていこうと、スタッフやキャストとゼロから考えて作った映画です。結果、『神様のカルテ1』とつながっている部分ももちろんあるのですが、新しい映画を見るつもりで見ていただければなと思います」とアピールした。

前作では、撮影現場の空気感を気に入っていたという宮崎は「(本作の撮影現場も)ホッとするような感じがありました。みんなの中で『新しいものを作る』という意識は一緒だったと思うので、新鮮な気持ちで過ごせる部分もありました。変わらず居心地のいい穏やかな現場でした」と話した。

また、櫻井が藤原に頭からコーヒーをかけるという衝撃的なシーンについて司会者から質問されると、藤原が「あれは、台本にない櫻井くんのアドリブです」と真顔で答え、櫻井が慌てて否定。さらに藤原が「(コーヒーをかけられるのが)櫻井くんだったら本望です」と語るなど、2人で会場を盛り上げた。同シーンについて深川監督は「櫻井くんには『この瞬間、(藤原を)殺すんだよね。どんな顔して人を殺すかというのを見せてください』と演出をつけた気がします」と振り返ったが、櫻井は「コーヒーをかけたあとの表情をほめられたのは覚えています」と演出については思い出せないようだった。