ドラマ「福家警部補の挨拶」(毎週火曜夜9時よりフジテレビ系にて放送中)に、130Rの板尾創路とほんこんが漫才コンビ役として登場することが決定し、6年ぶりに漫才の収録を行った。サブタイトル「相棒」という同作品で、板尾は相方のほんこんをあやめてしまう役で、檀れい演じる福家警部補と対決する。
2人が演じるコンビ名は、京阪のぼり・くだり。京阪のぼりこと立石浩二を板尾創路が、京阪くだりこと内海珠雄をほんこんが演じる。2人は、かつては名コンビとして人気を博したもののここ最近では、内海は酔っているかのような状態で舞台に上がり、全く以前のようなキレがない。事務所社長(笑福亭鶴光)は立石に独り立ちすることを勧めるが、立石は内海をかばって首を縦に振らない。ところが、ひとたび2人きりになると立石は内海にコンビ解散を懇願。解散を受け入れようとしない内海をみて、立石は内海を転落事故に見せかけ殺害してしまう。事故として処理されようとする中、福家警部補だけは疑問を抱き、のぼり・くだりの漫才を全て映像でチェックするなど彼女ならではの粘り強い捜査で真実へと迫っていく。
今回、漫才師として全盛期を極めた時代と、最近の客席もまばらな状態での漫才披露シーンの両方をステージ(浅草・木馬亭)で収録した。ボケ役の内海(ほんこん)にツッコミ役の立石(板尾創路)が思いっきり突っ込みをいれる様子に演技ながらもスタッフたちは笑いをこらえながらの収録となった。
130Rではボケは板尾創路、ツッコミはほんこんだがドラマ上では逆の立場となり、漫才にもドラマ用に作成された台本があるということで板尾は「立ち位置も違うしあくまでもお芝居で、ネタをやったという感じはしません」とコメント。だが客前で笑いをとるという行為である以上、「“ちょっとでもウケるんやったらそのようにやりたい”という芸人としての欲、“さが”が出てきてしまった」と言い、ほんこんも「“(台本よりも)広げてもっとネタやった方がええんか?!”て思ってしまう」と芸人としての本音を語った。作品への出演依頼を最初に耳にしたときは2人ともお笑いの人間がお笑いの役というのはキツいのではと難色を示したそうだが、「若かったらやらないと思うけれど今なら、ちょっと面白いかな」(ほんこん)と思い、周りの若手芸人が2人のドラマ出演について興味を示したということで出演に踏みきった。2人は事前に練習することはなかったそうで、収録当日の通常のドラマリハーサルでネタを重ねていき、漫才を作りあげていったという。
これから行われる収録で相方・板尾に殺害されることになるほんこんは「気はええことではないけれど、見事突き落とされるわ!」と宣言。と同時に「芸人の“さが”のような、誰しもこうなる、というところが描かれていて『台本面白いな』と思いました。」とドラマ出演を楽しんだ様子。板尾も「相方を殺すなんてことはまずないのでお互い楽しんでやりたい」と殺害シーンへの意気込みを語り、「芸人が芸人の役をやっているというところも見どころだと思います。2人ががっつりやっているところはすごく好きな人にしたらとても楽しんでいただけると思います」と視聴者へメッセージを送った。
福家警部補が立石を追いつめていくシーンもこれからの収録となり、福家の追及を受けて立つ板尾は「長いセリフも多く、檀さんの邪魔をしないようにやりたいです」と語っている。また、今回2人の所属事務所社長役に笑福亭鶴光が出演しており、板尾は「うれしいですね! 僕たちにしたら聞きたいこといっぱいあります!」、ほんこんも「『わー鶴光さんや!』って。『鶴光でおま!』しか出てこないですよ」と興奮。他にテレビプロデューサー役にR-1王者・なだぎ武が出演するなどお笑い好きにはたまらないキャスティングが実現する。
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