酒井若菜が岡田准一と久々の共演!「変わらないフランクさで安心しました!」

2014/02/26 18:41 配信

ドラマ

官兵衛の義理の姉・力を演じた酒井若菜(C)NHK

NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で、黒田官兵衛の妻・光の姉の力(りき)を演じる酒井若菜にインタビューを行い、自らの役どころや撮影時のエピソードなどを聞いた。

力は小寺政職(片岡鶴太郎)の家臣・櫛橋左京亮(益岡徹)の長女で、初めは光(中谷美紀)ではなく力が官兵衛(岡田准一)に嫁ぐ予定だった。しかし、力は官兵衛を敵対視する兄の左京進(金子ノブアキ)の入れ知恵で、縁談を拒んでしまう。やがて毛利と縁の深い上月景貞(土平ドンペイ)に嫁ぎ、やがて織田方についた黒田家とは敵味方に分かれてしまう。

力を演じるあたり酒井は「力という女性は非常に歴史資料が少ないんです。台本を読んでいても役作りが難しかったので、ずいぶん迷いました。でも今回の大河ドラマは役者のキャラクターを重視してキャスティングしているとうかがったので、史実に近いキャラを作り上げていくよりは、私だったらどうするかということを考えて演じました」と役作りの方法を明かした。力の最終的なイメージを「ちょっと弱虫なお姫様。上月のお殿様と結婚して、やっと人を支えることを覚えて、男が戦に行くのを見守って待てるようになった。結婚する前と後で、かなり彼女の感性は変化したんだろうと思います」と役どころを分析した。

「力を客観的に見てどう思うか」という質問に「とても好きな人です。『(官兵衛と)結婚したくない』とか、当時だとありえない発言だったと思うんですけど、平気で言ってしまうところはかわいいし、嫁いだ後、一生懸命自分の新しい家族を守ろうとしているところも健気だと思います。おそらく、周りから見たら放っておけない人だったんじゃないでしょうか」と好感を表した。

主演の岡田准一との共演について「『木更津キャッツアイ』(連ドラは'02年、TBS系。完結編となった映画「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」は'06年公開)以来だったんですが、当時からとても男気があって頼りがいのある人でした。最初はあまりに男らしくて格好良くなっていたから、しゃべれないかもって思ったんですけど、話してみると全然昔と変わらないフランクさだったので安心しました!」と再会を喜んだ。さらに「話をするときお互いに『相変わらず』っていうワードがすごくよく出てくるんです。『相変わらず眠そうだね』って言われて、私は『相変わらず適当だね』って言いました(笑)」と親しみを込めて話した。

妹の光を演じる中谷美紀については「とてもお話しやすいし、気をつかってくださるし、面白くて優しい方」という印象を。年上の中谷が妹を演じることを「私は昔から童顔で年齢より下に見られがちだったので、妹に見られたらどうしようと心配していたんですけど、お兄ちゃん役の金子(ノブアキ)くんが一番年下だということが判明して、じゃあ大丈夫かって安心しました(笑)」とエピソードを披露した。

身内でありながら敵同士となり引き離されてしまう力と光。「この時代の女性というのは大変だっただろうと思います。どんなに想像しようとしても想像しきれない壮絶さがあるので、私は現代に生まれて良かったと思います」と複雑な気持ちをあらわに。「もし官兵衛と祝言をあげていたら、力は幸せな人生を歩んでいたと思いますか」という質問に、酒井はすかさず「いえ、ないと思います」ときっぱり。そして「お殿様がすごく優しくて、初めて景貞役の(土平)ドンペイさんのお声を聞いて、泣きそうになってしまいました。こんなに愛情深い優しいしゃべり方をする人がいるんだなって。そこで私もこの人のところに嫁いで良かったって心から思ったんです。力はとても幸せだったと思います」と力の気持ちを代弁。役に寄り添って過ごしてきた日々を振り返り、力への思いを語った。