「あしたのジョー」などを生み出した昭和を代表する漫画家・ちばてつやの「のたり松太郎」が、連載終了から16年にしてテレビアニメ化されることに決まった。4月6日(日)よりアニメ「暴れん坊力士!!松太郎」としてテレビ朝日系でスタートする。
第23回「小学館漫画賞」を受賞した「のたり松太郎」は、'73年8月から「ビッグコミック」(小学館)で連載された長編漫画。人並み外れた怪力を持つ、天衣無縫で暴れん坊の大男・坂口松太郎が相撲部屋に入門し、一人前の力士へと成長しながら“相撲”という人生を築いていく“相撲ヒーローもの”である。
長崎の田舎町から上京し、相撲部屋「雷神部屋」に入門する主人公の松太郎は、“頑張る”“目指す”“夢見る”といった少年漫画の主人公に付きものの言葉とは無縁のアンチヒーロー。破天荒な性格で、行く先々でトラブルに見舞われる。また、懸賞金が低い試合には興味を示さないことから、「無気力な天才」とも呼ばれる。
4月6日(日)の第1話では、成人しているにもかかわらず今もまだ中学3年生のダメな生徒・松太郎が、憧れの南(令子)先生(アニメでは水谷優子が声優を務める)を強引にトラックに乗せ、ドライブに連れて行くストーリーを放送する。
プロデューサーのギャルマト・ボグダン氏は「炭鉱町から生まれたアンチヒーロー・松太郎の暴れん坊人生は、相撲と向き合う中で大きく変わっていきます。松太郎と相撲部屋の仲間たちが、視聴者の皆さんに笑顔の稽古をつけます!」とコメント。
また、辻智博プロデューサーは「圧倒的なパワーとマイペースで暴れん坊な性格で、厳しい相撲の世界をのたりのたりと歩んでいく松太郎の快進撃を描いた痛快な作品です。“クールジャパン”という言葉に代表されるほど、日本の漫画、アニメーションは世界的に高い評価を受けています。今回、世界的に有名なちばてつや先生の“相撲”という日本の伝統的なスポーツを題材にした本作をアニメ化することで、小さな子供からお年寄りまで、幅広い世代の方に楽しんでいただけるクールな作品を創り上げていきたいと思っています。ぜひご期待ください」と語った。
なお、主人公・松太郎の声優は近日発表予定だ。
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