「R-1ぐらんぷり2014」直前インタビューPART3【スギちゃん】

2014/02/27 05:00 配信

バラエティー

「本番をいかに楽しむかが大事」とコメントするスギちゃん

一人芸の日本一を決める「R-1ぐらんぷり2014」の決勝が、3月4日(火)夜7時からフジ系で放送される。放送直前に、12人の決勝進出者にそれぞれ直撃。3回目のインタビューは、"R-1"を盛り上げたいと意気込むスギちゃん。

――3年連続決勝進出でもはや“R-1”の顔と言っても過言ではないと思いますが。

3年連続は今までにいないだろうと思っていろいろなテレビ番組で話してたんですけど、あべこうじさんが3年連続決勝進出をして、1年空けてまた3年連続決勝進出ですごいことやってたんだってびっくりしました(笑)。だったら4年連続決勝進出を狙ってやろうと思ったらヒューマン中村が4年連続で、 私はどこにモチベーションを持っていけば良いんだと(笑)。でも、“R-1”にお世話になったんで、“R-1”を盛り上げられるように頑張りたいですね。

――今回は“ワイルド”ネタを変化させようとしてますが?

変化しきれているかと言えばそうではないんですけど。リアルな話をすると、準決勝が(変化させたネタの)初出しでした。準決勝で初出しする人なんていないから自分でもパニックになりました(笑)。でも、それが偶然うまい具合にはまったんです。僕は昔から新鮮な状態でネタを出した方が調子が良くて。自分が焦ってる時に出てくるものが面白かったりするので、一番良い状況に持っていけたんだな、運があるなと。あそこで滑ってたら決勝はないわけですから、準決勝でよくあそこまでうけたなと思います。

――ネタ中にBGMがずれてしまったことについては?

ぶっちゃけた話をしますと、1回目はマジずれです(笑)。その時「こういうふうにずれると笑いになるんだ」って思って、普通に戻しても無理なんだと感じました。 早口で話せば時間を巻けるし、ゆっくり話せば(BGMを)超えるので、(それ以降は)わざとやりました。本番でどう生かすかもあるんですが、そこよりもネタの内容を濃くしてプラスアルファで何かないかなって今は考えています。ちょっとした変化を付けていかないと、お客さんも「いつまでやってるんだ」って冷めちゃうんで。だから、変わったことをやるんだって思わせるために、BGMを途中からじゃなくて頭から流して、「変わったことやるんだ」って。お客さんの感情をどう変えようかという作業ですね(笑)。2回戦、3回戦は違うネタをやったけど、お客さんが入り込むまで時間がかかっちゃうので、3分という短い尺で途中からネタを理解してもらって笑いが起こるんじゃ遅い。(自分には)キャラが付いているのは仕方ないけど、最初から(キャラを)分かってもらえてるんで、そこをどう変えていこうかという作業をしました。

――今回は初めて決勝に進出する人が多いので、周りから狙われているのではないかと思いますが?

それはうれしいですね。みんなネタの勢いがあるから自分が負けちゃうかもしれないんですけど、僕なんかを相手にしてたら上に行けないですよ。もっと上を見た方がいい(笑)。 でも、ネタが面白いから上に行けるわけではないですから、“R-1”の本番をいかに楽しむかが大事ですね。楽しんだ人じゃないと勝てないと思いますよ。ミスをしてもそれをどう楽しめるかだし、それを考えられないと厳しいですね。あと、「1本目がこういう感じだから2本目はこういうふうに持って行かなきゃ」とかも考えなければ優勝がないと僕は考えています。そこまで考えている人はいるのかな? (先の展開を考えている)この僕を超えるのは相当難しいですよと言いたいですね。

――他の出場者にヒントを与えていることになりますが…

それは簡単にできる作業ではないので。そう言いながら私に1票も入らず終わるんでしょうけど(笑)。

――ネタを考えるのに1日どれくらい時間を使っていますか?

長い時で5、6分は悩みますね。それ以上だと頭が痛くなっちゃう(笑)。でもここまで来ると後はひらめきだけで、良いのが浮かべば前日でも変えちゃいます。(ネタ自体は)ずっとは考えていないです。

――“R-1”はスギちゃんにとってどんなものですか?

長い間やってるピン芸人はみんな40歳に近いんですよ。(芸人を)辞められる年なんですけど、“R-1”は辞めるのを延ばせる大会ですね。決勝に進出すれば何とかなるかもって期待を寄せられるんです。この大会がなければピン芸人はこぞって辞めてると思いますよ。これ以外、結果を残せるものがないし、売れるかもっていう可能性がありますね。ピン芸人の要になって支えてくれている大会ですね!

――ライバルはいますか?

応援しながら戦いたいのは、昔から同じライブに出てたおぐ、じゅんいちダビッドソン、やまもとまさみ、TAIGAです!