「ごちそうさん」オープニング映像、撮影秘話に迫る!

2014/03/05 05:00 配信

ドラマ

カメラの動きとともに形が変わっていく演出で、毎日見ても飽きない映像に!

NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」で、ドラマのオープニングのタイトルバック映像を手掛けた関和亮氏にインタビューを行った。

関氏は映像ディレクター、スチールカメラマンとして活躍しており、これまでGLAY、Perfume、関ジャニ、サカナクション、乃木坂46など数々のミュージシャンたちのミュージックビデオの演出を手掛けているヒットメーカー。今回、「ごちそうさん」のタイトルバックを作った際のイメージやこだわりなどを聞いた。

――どんなことをイメージして作られましたか?

チーフプロデューサーの岡本(幸江)さんから「料理は手で作るもの、そんな手作り感を感じるオープニングにしてほしい」というオーダーと、「過去から現代に向けたメッセージ」という「ごちそうさん」の大きなテーマをいただきました。そこで、料理とはいろんなものの掛け合わせだったり、出来上がって形が分かったりと、そういうイメージを僕なりに作っていきました。時間の流れをカメラの一定の動きに置き換えて、どうしたら形がドンドン変わっていくものを見せられるかなと考えました。毎日見て飽きない作りにすることが目標でした。

――今回の撮影で苦労されたことは?

基本的に杏さん以外のシーンはパネルをそのまま撮影しているので、穴の中をカメラが通ったり、物体をつるしたりという作業が細かくて大変でした。撮影は朝までかかってしまいました。

――撮影における工夫やこだわりのポイントは?

パネルの穴の大きさや飛び込んでくる物体の大きさに差がついているので、初めはバラバラの大きさの物が途中から1つになるシーンは、計算やアイデアが組み込まれています。こだわりは「過去から現在」のような時間の流れをカメラの動きで表現していることです。具体的に画で時間を表現するというよりは、その動きの意味みたいなものを感じていただけたらと思います。

――撮影時のエピソードを教えてください。

撮影は準備から20時間ぶっ通しで行っています。試行錯誤しながらの撮影だったので、90秒の映像ですが大変時間がかかっています。月曜日だけオープニング自体が長いのですが、キャラクターが登場するので注目して見てほしいです。

――最後に、「これは!」ということをお願いします。

パネルの画や動きは全部人の手でつけているので、アナログ感のある演出をぜひ見て感じてください。