NHK総合ほかで3月31日(月)からスタートする吉高由里子主演の連続テレビ小説「花子とアン」の試写会と会見が行われ、出演する吉高由里子、伊原剛志、室井滋、脚本を担当する中園ミホ氏が登場した。
本作は「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の孫・村岡恵理の「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」を原作に、花子(劇中名・安東はな)の明治・大正・昭和にわたる波瀾万丈の半生を描く。
主役を演じる吉高は、作品について「1週目はあまり自分が出ているシーンがなかったので客観的に作品を見る事ができました。客観的に見た時、すごく安東家の家族がずっとそこにいた家族のように自然に映っていて、これからが楽しみになりました。そこに溶け込めるかどうかって不安もありますけど。すてきな家族の一員としてやっていく3週目からはすごく楽しみです」と不安を感じながらも期待を寄せた。
吉高は以前から「自分は朝ドラ向きではない」と公言していた。だが「タイトルバックの自分の姿を見て、『わぁ~本当に朝ドラやってるんだ私』と思って不思議な気持ちになりました。朝ドラに合わないだろうなって思っていた自分が、ちゃんと朝ドラのヒロインとして成立させてくれているスタッフの技術は素晴らしいなっていう感じです」と感激の気持ちもあらわに。
父親を演じる伊原は「全体的な感想で言うと、貧乏なのに明るい。何か子供たちがすごく愛くるしくて、もう粟とかひえとか食べているんだけれどすごく気持ちは豊かで、やっぱりそういうのがすごくNHKの朝ドラに合っています。すごくエネルギーのあるドラマになっているんじゃないかなと思います」と1週目で見られる安東家の明るい元気な様子をアピールした。
母親役の室井は「とても上手に『赤毛のアン』の世界と村岡花子さんの世界が細かいところで交錯して、『赤毛のアン』が大好きだった女子は、たまらないんじゃないかなと思って見てました。事務所の女の子と一緒に見てたんですけど、2人で号泣してしまいまして、来週が早くみたいねという感じになりました。一番心配だった若かりしころの私と伊原さんのシーンは、ちょっとだけ片目をつぶって見ていただけたらありがたいなと思います」と恥ずかしげにコメント。
甲府で行ったロケが冬の非常に寒い中だったことについて、吉高は「しゃれにならないくらい寒かったですね」と一言。室井は「霜柱が立ってる中、わらじを脱いでくださいって言われました。また、セットの中ではわらじを編むシーンがあって、指導の方が非常に厳しくて、しかも私は調理もしなければならないので、火も扱って二酸化炭素中毒みたいになって、何をしてたかあまり記憶にないです」とロケが過酷だったことを告白。続いて伊原が「すごく記憶に残ってるのが、その中で(祖父・安東周造役の)石橋蓮司さんが一言『おれはシティボーイなんだぞ!』って言ってました(笑)」と意外な(!?)暴露話で会場の笑いを誘った。
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