「ハロー！プロジェクト」の7人組ユニット、Berryz工房が3月3日にデビュー10周年を迎え、TOKYO DOME CITY HALLで全国ツアー「Berryz工房デビュー10周年記念コンサートツアー2014春 ～リアルBerryz工房～」の東京公演を行った。現在、最新アルバム『Berryz工房 スッペシャル ベスト Vol2』と34枚目のシングル「大人なのよ！/1億3千万総ダイエット王国」を引っ提げて、全7会場計14公演を展開中。デビュー記念日当日は、開演前に「大人なのよ！」のパフォーマンスと取材会が行われ、メンバーの清水佐紀、嗣永桃子、徳永千奈美、須藤茉麻、夏焼雅、熊井友理奈、菅谷梨沙子が出席した。
キャプテンの清水は「今回は10周年記念コンサートツアーということで、Berryz工房の10年の歴史を感じていただけるライブになっていると思います。メンバー7人も気合十分なのでその気合がファンのみなさまに届けばいいなと思っています！ 中盤戦でやるメドレーも激しいノリノリの曲が多いので、会場の一体感が感じられると思います」とコンサートにかける意気込みをアピール。熊井は10年の歴史を、「私は身長がすごく伸びました。デビュー当時から比べると20cm以上は伸びたんです！ プロデューサーのつんく♂さんもここまで伸びるとは想定していなかったと思うので、スカイツリーを目指して頑張りたいと思います」と目標を語った。嗣永は「つんく♂さんにどうしてももちがBerryz工房に選ばれたか聞いたんです。そうしたら、Berryz工房は能力が若干低い不安要素のあるメンバーを寄せ集めたという事実が、昨日の夜に発覚したんですよ。当時はダンスの練習とか何もかもが不安でいっぱいだったのですが、今では『ゆるしてニャン』で解決するということが分かったんですけど。当時は小学生だったので真に受けて大変でした」と、10周年にして初めてつんく♂から明かされた新事実に驚いていた。徳永はBerryz工房が一番結束する瞬間を「スタッフさんに差し入れをおねだりする時。ダンスとか普段はそろっていないといわれることが多いんですけど、スタッフさんに差し入れをおねだりする時は7人で打ち合わせして、これぞBerryz工房！みたいな力を発揮するなと思います」と“らしい”エピソードを語った。1年ぶりの単独コンサートが始まって、夏焼は「今回は曲数がすごく多いので、体力が落ちているなっていうのを実感していて。若いときはジャンプとか余裕でやっていたんですけど、みんなジャンプが低くなってるなって思います（笑）。今まで以上に成長を見てもらえるコンサートツアーになっているので、Berryz工房にちょっとでも興味があったら来て、ぜひ見てほしいなと思っています！」とコメント。菅谷は「久しぶりにやる曲も、アルバムに入っている新曲も、早速ダンスをファンの皆さんが一緒に踊ってくれているんだな！と思ってすごくうれしい」と明かした。須藤は「年の衰えには逆らえなくて、毎日のようにただの白い湿布じゃなくて茶色い筋肉痛用の湿布張って寝てます(笑)」とすっかり大人になってしまったことを感じさせていた。
会見の途中には、10周年をお祝いにきたサプライズゲストとして、芸人のバイク川崎バイクが登場。いきなりBKBコールを求めたがメンバーは困惑した様子で「誰…？」「どなたですか？」を連発。川崎は「Berryz工房 今宵 バースディー BKB ヒィーヤ！」とネタを披露し、語呂がいいとの理由でこの場に呼ばれた事を明かした。嗣永はすぐさまBKBの芸を自分のものにして、ことしの目標を「Berryz 工房 ブレイク BKB ヒィーヤ！」と発表。最後には、川崎とメンバー全員が「バイクだけにブンブン！」と意気投合した。
その後の公演では、最新アルバムに収録されている新曲「女の子にしかわかんない丁度があるの」「コイセヨ！」から、デビューシングル「あなたなしでは生きてゆけない」、2nd「ファイティングポーズはダテじゃない！」、3rd「ピリリと行こう！」といった懐かしいセレクトも見られ、10周年の歴史を感じさせる内容となった。最初のMCではサプライズでつんく♂からの手紙が披露され、新メンバー募集をにおわす内容にメンバーが驚く場面もあったが、つんく♂のジョークだったことが分かりメンバーもファンもひと安心。手紙には「あなたたちのことをリスペクトしています」という内容もあり、メンバーたちがしみじみする場面も。最後のあいさつでは、10年間の歴史を思い返して涙するメンバーもいたが、今まで感動する場面でも涙を見せてこなかった須藤が「ファンの皆さんの目に映る最後の顔は笑顔がいいなと思っていたから！ 感情がないわけではないんですよ(笑)」と、泣かなかった理由を初めて明かし会場をうならせた。
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