「銀二貫」会見で林遣都が津川雅彦から受けた洗礼を告白

2014/03/09 01:58 配信

ドラマ

「銀二貫」の会見に登場した(左から)いしのようこ、林遣都、塩見三省、脚本の森脇京子氏

NHK総合で4月10日(木)からスタートする木曜時代劇「銀二貫」の試写会と会見が行われ、大阪会場では出演する林遣都、松岡茉優、津川雅彦、脚本の森脇京子氏と音楽のサキタハヂメ氏が、東京会場では林、森脇氏に加えて塩見三省といしのようこがそれぞれ登場した。

本作は、「大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本」を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回受賞作に選出された高田郁の同名時代小説が原作。商人の町・大坂天満を舞台に、父親を亡くした主人公の松吉(林)が、寒天問屋井川屋の和助(津川)に銀二貫で救われ、生きるために武士の身分を捨てて商人として成長していく姿を描く。

初めに林は「この作品は僕の宝物です。僕も先日第1話を見させていただいたんですけれど、もうとにかく感謝の気持ちがあふれ出てきまして、時代劇をやったことのない僕を、こんなに大事な作品の主人公に選んでいただいたことに、喜びと感謝の気持ちがいっぱいです。今この場をお借りして、この『銀二貫』に関わった皆さんにお礼を言いたいと思います。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。さらに「この『銀二貫』に出てくる、苦しい毎日を送りながらも、支えあって助けあって一生懸命必死に生きている人たちの姿を見て、見た人に元気が届けばいいなと思っています」とアピールした。

一方、津川は今回の作品について「長い間役者をやってきまして、本当に久しぶりというか『こういう良い作品にいつ出会ったかな』というのを忘れているくらい珍しくいい作品です。どこがいいかっていうと、出てくる人たちみんなのキャラクターがきちんと描かれている。そしてその人達みんながそれぞれ枷を負っている。その枷を乗り越えてみんなが生きていく様が実に美しくて、皆さんの共感をそれぞれで得ると思います」と絶賛した。

今回、大阪会場と東京会場でそれぞれ会見が行われたが、津川のいない東京会場で林は「津川さんは絶対に僕のこと褒めてくれなくて、最初に『この作品はおまえの腕にかかってるからな』ってプレッシャーを掛けられました。中盤から松岡さんとお咲さん(浦浜アリサ)が撮影に加入してきたんですけど、津川さんは彼女たちをべた褒めされたんですね。僕はこんなに一生懸命やっているのにって、分からなくなってしまって。いしのさんにそのお話をしたら、『津川さんはあえてそういう風に接して、奮い立たせてやろう、気を抜かせないようにしようとしていた』と教えていただいて、頭が上がらない思いでした。津川さんは本当にずっと大事に見てくださっていました」と大先輩・津川から受けた洗礼と、感謝の気持ちを明かした。