映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」クランクインインタビューPART4【仲村トオル】

2014/03/17 10:00 配信

映画

映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」に出演する(左から)医療ジャーナリスト・別宮葉子役の桐谷美玲、田口公平役の伊藤淳史、白鳥圭輔役の仲村トオル(C)2014「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」製作委員会

フジ系で放送中のドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」が、3月18日(火)に最終回を迎える。同作は伊藤淳史演じる“人のいい心療内科医”田口公平と、仲村トオル演じる“厚生労働省の変人官僚”白鳥圭輔の凸凹コンビが活躍する、海堂尊原作の医療ミステリー「チーム・バチスタ」シリーズの4作目。最終回では、ついに螺鈿の部屋のからくりが明らかになる。

今作でドラマシリーズは完結。物語は3月29日(土)公開の映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」へと続き、約6年続いた“チーム・バチスタ”シリーズが終焉を迎える。映画公開に先立ち、キャストのクランクインインタビューを全4回にわたって送る。最終回のPART4は白鳥圭輔役の仲村トオル。

――クランクインの感想を教えてください。

ささやかな緊張感と、責任感みたいなものもちょっと感じながら迎えた初日でした。“力まない”で行こうと意識して臨みましたが、最初のカットを撮り終えてモニターを見たら、自分の声が弱いというか、力が足りなかった気がしたんです。足掛け6年やってきた役ですが、油断しちゃいかんと思いました。“力まない”は、テレビと映画の違いをどう意識するかというところから思ったことで、テレビはお茶の間に向けてこちらから「見てくださいね」と放送しますが、映画はお金を払って時間も合わせて「さぁ見るぞ!」というお客様に見せるものなので、こちらからのアピール的なものはささやかにした方がいいかなと。細かいことで言うと、白鳥のトレードマークの後ろ髪のハネを、メークさんと相談してテレビより薄めに作ってみたり。そういう意味での“力まないで行こう”だったわけですが、グッチー(田口)と並んで撮影した時のバランスがやや取れていなかったかな、さじ加減が難しいなと最初のカットですぐ感じられたので、有意義な初日でした。

――映画版の“白鳥圭輔”として意識している部分はありますか?

映像としてスケールアップするからといって、僕も白鳥の役作りを映画でバージョンアップさせるべきかどうかは、“誰のためのアップなのか?”をしっかりわかっていないととも考えています。僕の自己満足のためのアップではなく、劇場に足を運んでくださるお客様のためでなければ意味がないですから、今までやってきたことを上質に、完成度を高くできたらいいなと思っています。映画における白鳥は、登場人物の中で唯一視聴者の目線に近いグッチーを先頭にしたお客様を導く、ガイド的な存在のように感じます。この立ち位置は過去の白鳥にはなかったですね。当たり前ですが、丁寧に、しっかり、飛ばしすぎず、でも、時には白鳥らしく意表をついてスピードアップしながら、うまく物語を導いていければと思います。

――最後に意気込みを聞かせてください。

劇場に来てくださるお客様はもちろん、40本以上のドラマを一緒に作ってきたスタッフに対しても、恥ずかしくないものを作らねばと思います。今回はドラマから一緒のスタッフも多いのですが、残念ながら一緒にできなかったスタッフに対して、特にそう思います。'08年から関わってきたみんなが胸を張って「劇場にかけていい作品ができた!」と言えるように頑張りたい。この映画ならではの意気込みは、やっぱりそれですね。