「何も考えなかったです」篠田麻里子が2時間ドラマで”悪女”役に初挑戦

2014/03/20 07:00 配信

ドラマ

「銭女」で主演する渡辺えり。2兆円もの借金をした蓮見恵を演じる

フジテレビでは、金曜プレステージスペシャルドラマとして「銭女(ぜにじょ)」を、4月11日(金)夜9時から放送する。これは、昨年6月に放送した藤山直美主演の「鬼女(きじょ)』に続く、希代の悪女シリーズの第2弾にあたる。

'12年から現在にいたる日本の経済状況は、'85年のバブル経済前夜と著しく似ているといわれている。安倍内閣が掲げるアベノミクスで、いよいよバブルの再来かと期待される今、「銭女」ではバブルに踊らされたある2人の女の半生を通して、欲望の渦に巻き込まれ、景気に右往左往する人々のおかしさと愚かさを描きだす。

主演は渡辺えり。バブル期に銀行から多額の融資を受け、独自の霊感で株取引を行うも、バブルが弾け、人生の歯車が狂い始める料亭のおかみ・蓮見恵を演じる。一方、恵の料亭に雇われるようになってから、恵に株取引を勧め、恵と共にバブルを謳歌(おうか)する白井美保を演じるのは、篠田麻里子。恵といつも行動を共にし、株取引にもどっぷりと浸かる美保には隠されたもう一つの顔があった…。この異色な組み合わせで、バブルの時代を激しく生きた二人の女のてん末をリアルかつ滑稽に描いていく。

共演は、バブル期に恵に取り入る信用金庫の融資担当・浜口を西村雅彦、恵に6億以上の融資をする銀行の融資課長・神永を北村有起哉、恵の母親を冨士眞奈美、現在の美保をかたせ梨乃が演じるなどベテラン俳優陣が勢ぞろい。

本作のストーリーについて、主演の渡辺えりは、「時代に翻弄されてついつい罪を犯してしまった、誰にでも起こり得たようなバブル期の女性の面白いストーリーだなと思いました」とコメント。共演した篠田麻里子については初対面だったそうで、「これまで一つの世界でやってきて、知らなかったことが多かったと思いますが、これからいろいろ吸収して、いい役者さんになってほしいと思います」と期待をかける。

一方、篠田麻里子はこの作品への出演が決まったときの印象を次のように語った。「正直、私はバブルを知らないので、知らない時代のお話を演じるのは難しいなと思いました。当時の話を周囲からいろいろと聞いたり、当時はやったものを見たりして勉強しました」。初の悪女役に挑戦したことについては、「美保の役は、最初はすごく悪女だなと思ったんですが、よくよく読んでみると、本当は純粋で一生懸命な女性だったんだなと思いました」。美保を演じるにあたり、「何も考えなかったです。台本を読んで『自分がそう思ったところでこのセリフを言ってみよう』と、純粋な役だからこそ、自分が純粋にくみ取ったことをやってみようと思いました」と話した。