NHK総合で4月8日(火)から放送が始まるドラマ10「サイレント・プア」の試写会と会見が行われ、出演する深田恭子、北村有起哉、香川京子が登場した。
本作は、東京の下町を舞台に、コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)として、都会の孤独という現代の貧しさに立ち向かうヒロイン・里見涼の姿を描く。主演の深田恭子は、社会福祉協議会でCSWとして飛び回る里見涼を演じる。里見は、ゴミ屋敷のあるじ、引きこもり、ホームレスなど、社会から孤立した人々に手を差し伸べながら、再び立ち直るきっかけを作っていく。
試写会後の会見で、ヒロイン・里見涼を演じる深田は「台本を読んだときはコミュニティ・ソーシャルワーカーについてほとんど知りませんでしたが、こんなにも人の心に接するお仕事なんだと思いました。こんな人たちがいてくれると社会生活の中でも安心して生きていけるなと思います。みなさんにも、このお仕事をしてみたいと思うきっかけになったり、こんな人たちがいるなら自分たちも助けてもらえるんじゃないか、そういったきっかけのひとつになれたらうれしいです」と感想を語った。
涼の上司で、地域福祉課の課長・山倉祐一役の北村は「僕もコミュニティ・ソーシャルワーカーという人たちがこんなに汗水流して、僕らのすぐそばで活動していることを知ることができました。『知ることによって優しさが生まれて、声のない声を聞くことができる』(コミュニティ・ソーシャルワーク監修・豊中市の社会福祉協議会・勝部麗子さんの言葉)というコメントを見たときに、確かに知らなければ何も始まらないし、知ろうとしない人もたくさんいるなかで、このドラマを通じて少しでも、どう人とつながっていけるかを考えるきっかけにもなると思います」とコメントした。
深田は型破りな女性・涼について、「涼は『私は絶対にあきらめない』と毎回言うのですが、その思いはセリフを言いながら、自分自身も強くなれます。人がもう無理だとあきらめそうに思うことを、涼はそう思わずあきらめないと言っていく姿は、導かれるというか、強い気持ちになれますね」とヒロインへの思いを明かす。また、自身については「私はなかなか周りの人に助けられてばかりだなというふうに日々思います。もし人からSOSを受け取ったら、いろんな人のためになりたいなと思います」と目標を掲げた。
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